ショーン・オヘア（米）がタイガー・ウッズ（米）に5週間前のリベンジを果たした。

　米ツアーのクエールハロー選手権（ノースカロライナ州シャーロット、クエールハローC）は、コンディションがどんどん難しくなり激戦が展開された。そんな中で行われた現地時間3日の最終ラウンドでは、首位に2打差でスタートした世界ランクNo.1のタイガーが、逆転劇を演じられるかどうかに注目が集まった。

　タイガーはフロントナインを2バーディ、2ボギーで終え、バックナインのチャージに向けて万全の態勢へ。14番パー4ではティーショットを直接グリーンに乗せるビッグドライブでイーグルチャンスにつけた。だが、約7メートルから3パットで、まさかのパーに終わり意気消沈。続く15番パー5でもバーディが獲れず、バックナインはスコアカード通りのプレーで勝利には手が届かなかった。

　この間にタイガーの1組前でラウンドしていたオヘアが猛チャージ。16番を終えて通算13アンダーまでスコアを伸ばした。上がり2ホール連続ボギーを叩いたが、それでも通算11アンダー。前日までの上位陣の中で唯一人60台となる3アンダー69で回り、2位タイのブッバ・ワトソン（米）、ルーカス・グローバー（米）に1打差をつけて優勝した。

「あんな上がりだけにすごくうれしい。バックナインで良いプレーができたね」と笑顔を弾けさせたオヘア。5週間前のアーノルド・パーマー招待では5打差単独トップで最終日を迎えながら、タイガーに逆転を許し、復活Vの脇役になった経験を持つ。それだけに、タイガーを振り切っての白星には喜びも大きかった。

　一方、惜しいところで今季2勝目を逃したタイガーは、この日31パットとパッティングが敗因。イーブンパー72で通算9アンダー単独4位となり、悔しさを隠そうともしなかった。

　また、この日5アンダー67でプレーしたフィル・ミケルソン（米）が、通算8アンダーで第3ラウンド終了時の30位タイから5位タイに順位を上げて大会を終えた。トーナメントリーダーで最終ラウンドに突入したザック・ジョンソン（米）は、4つスコアを落とし通算7アンダー11位タイ。尚、日本人選手で唯一出場した今田竜二は予選で姿を消している。