石川遼が初の全英オープン出場と、タイガー・ウッズ（米）との同組対決に心をときめかせている。

　現地時間16日開幕の第138回 全英オープン（スコットランド、ターンベリー、エイルサ・チャンピオンシップC）に参戦する石川は、スコットランド名物のリンクスコースを楽しみながら、毎日練習を繰り返していた。そこに届いたのが、タイガー、リー・ウェストウッド（英）の実力者2人と予選ラウンドが同組というビッグニュース。最初は「またまた」と冗談かと思ったが、本当だとわかってびっくりし、あこがれの人との直接対決に心を躍らせている。

「まさかタイガーとプレーできるなんて、誰よりも1番僕が驚いています」と話した石川。コース攻略のポイントは「どれだけ早く自分の世界に入れるか」と、自らに課題を与えた。大会前には公式会見にも呼ばれ、恒例となった英語でのスピーチも披露。その中で、地元スコットランドの伝統料理、ハギス（羊の胃袋の中に羊の内臓などを詰めてゆでたもの）に挑戦したことにも触れ、地元メディアから大喝采を受けた。世界中、どこへ行っても注目される17歳のスーパーボーイ。今度は何を見せてくれるのか。日本だけでなく、世界のゴルフファンが釘付けになる4日間が始まる。

　日本勢は他に、今田竜二、矢野東、近藤共弘、池田勇太、小田孔明、久保谷健一が出場。総勢7人が大自然との戦いに挑む。全米オープン予選落ちのショックを振り払いたいエース今田、初出場した昨年の今大会で予選落ちながら、その経験を国内賞金ランキング2位につなげた矢野がメジャー今季第3戦に乗り込む。2人を中心に、全員がチャレンジャー。忍耐強いゴルフさえできれば、上位入賞のチャンスは全員にあるはずだ。