中国ゴルフ界を背負う23歳のリ・ハオトンにとっても2018年は大きな1年となった。

　2015年に中国人選手として初めてウェブ・ドットコムツアー（米下部）出場権を獲得。翌年からは欧州に主戦場を移し、母国・中国で行われたボルボ中国オープンで優勝、さらに2017年には全英オープンで3位に入るなど実績を積み重ねていたハオトンだが、その名を広く知らしめることになったのが1月のオメガドバイデザートクラシックだ。

　この大会でハオトンは3日目を終えて首位に立つと、最終日は元世界ランキングNo.1プレーヤーのローリー・マキロイ（北アイルランド）とのデッドヒートを制してツアー2勝目を達成。イアン・ポルター（英）は「圧巻のスコアに圧倒的なパフォーマンス！　おめでとう！」とSNSを通じて賛辞を送り、ジャスティン・ローズ（英）も祝福した。

　この勝利で中国人選手としては初の世界ランキングトップ50位入り（現在は42位）を果たすなど、中国ゴルフ界の歴史を次々と塗り替えるハオトン。先月のターキッシュエアラインズオープンではプレーオフの末にローズに敗れ3勝目とはならなかったが、第3ラウンドの10番パー4では第2打目がグリーン奥のカラーから傾斜で戻ってカップインするスーパーイーグルを奪取するなどギャラリーを沸かせた。2019年も注目したいプレーヤーのひとりだ。

（写真提供：Getty Images）