全米オープンでの劇的な勝利から約半年。ケガを負った左ひざのリハビリのため長期療養を余儀なくされているタイガー・ウッズ（米）だが、復帰前に世界ランク1位の座を譲り渡す可能性が出て来た。

　全米オープン優勝時点で同ランク2位のフィル・ミケルソン（米）に11ポイント以上の大差をつけトップに君臨したタイガーだが、シーズン終了時点では2位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）との差が3.865ポイントまで縮まっている。少なくともタイガーの復帰は2月下旬以降と見られており、それまでにガルシアやミケルソン、同ランク4位のパドレイ・ハリントン（アイルランド）らがWGCなどのビッグイベントで優勝を飾れば、逆転1位の可能性が見えてきた。

　世界ランキングのポイントは日付が新しいほど高くなり、フィールドが厚くなるほど高く設定される特徴がある。WGC関連のイベントに勝てば獲得ポイントは『70』前後。来年序盤でタイガーを抜くのにガルシアが必要なのは『81』ポイントのため、逆転もあり得るということだ。

　タイガーは5年以上世界ナンバー1の座に君臨したあと、05年にはビジェイ・シン（フィジー）にその座を開け渡したものの、再びトップに立つと、現在まで同ランク1位の座を死守し続けている。