欧州男子

厳しいコンディションを乗り換えた我慢の2勝目 - ブリティッシュマスターズ by Sky Sports　エディ・ペパレルの4日間

2018年10月16日（火）午後5:14

　欧州ツアーのブリティッシュマスターズ by Sky Sports（現地時間10月11日～14日／英国・ウォルトンヒースFC）で、エディ・ペパレル（英）が今季2勝目を挙げた。

　2月の「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」で初優勝しているペパレルは、日没を挟んでおこなれた第1ラウンド。1アンダーで迎えた9番パー3で放ったショットがピンの根元に直撃。真上に跳ね、カップから数10センチのところからバックスピンで戻りカップインするスーパーショットでホールインワンを達成する。すると、折り返した後半でも2つスコアを伸ばして5アンダー67でフィニッシュし、トップタイに立つ。

　インスタートとなった2日目も11番でバーディが先行するなど、前半を3バーディ、1ボギーの2アンダーで折り返すと、後半は3番、8番でバーディを奪い、トータル5バーディ、2ボギーの3アンダー「69」でホールアウト。予選ラウンドを単独首位に通過する。

　3ストロークのリードを持って出た第3ラウンドは、前半をイーブンパーで終えると、後半11番パー5でイーグルを奪うも、直後の12番でボギー。その後はスコアカード通りのプレーに終始して、1アンダー71と伸ばしきれず。それでもリードは3打と変わらず、2つ目のトロフィに大きく近づいた。

　そして、雨が降りしきる中で行われた最終日。5番でバーディを先行させるも、9番をボギーとしてハーフターン時には1打リード。追いかけられるプレッシャーを感じながらも、続く10番でラフからの2打目をチップインさせる値千金のイーグルを奪取。今週4つ目のイーグルでリードを広げると、その後はリードを守り切ってシーズン2勝目を手にした。

　2年前はレース・トゥ・ドバイで113位に沈み、シード権確保のためにQスクールにも出場したペパレルだが、今季は2つの優勝でランキング8位に浮上。「素晴らしいことだね。昨日の時点では、この大会でリードすることがどのような感じか掴むことが出来ていなかったけど、こうして勝利した今は特別なことに感じる」と話した。

　地元での優勝ということもあり「観客は素晴らしかった。ジュニアやアマチュアの時に何度もプレーしたこのコースで、最高のサポートを受けることが出来た。だから、この大会で勝つことができたのは特別なことだよ」と、声援から力を受けての優勝となった。

　特に週末は我慢のプレーの連続だったが「とてもタフなコンディションだった。スタートから良いスイングが出来なかった。4時間から5時間の我慢で、自分の流れが来た時に、いかにリードを作るべきかの大切さを学ぶことが出来たよ」と、2勝目にして更なる自信と経験を手にした。何よりも初日から首位を守っての完全優勝となり、「特にこの大会で達成できたからね。天にも昇るようだ」と喜びを表現した。

　欧州男子ツアー「ブリティッシュマスターズ by Sky Sports」で、タイトリスト・ボールプレーヤーのエディ・ペパレル（プロV1使用）がツアー通算2勝目を挙げた。また、単独2位にアレキサンダー・ビョーク（プロV1使用）が入り、プロV1が1-2フィニッシュを達成した。米国シニアツアー「SAS選手権」で、タイトリスト・ボールプレーヤーのベルンハルト・ランガー（プロV1使用）が通算22アンダー「194」で優勝。今季2勝目、ツアー通算38勝目を記録している。