全英オープン予選落ちの後遺症か、タイガー・ウッズ（米）がまたも出遅れた。

　米男子ツアーのビュイック・オープン（ミシガン州グランドブランク、ワーウィックヒルズG＆CC）が現地時間の30日に開幕。好スコアが続出した第1ラウンド、今大会8度出場で過去2勝、しかも1度しかベスト10を外したことのないタイガーが、1アンダー71の平凡なスコアで95位タイと大きく出遅れた。

　上位は「バック9でパットが絶好調だった」スティーブ・ローリー（米）が9アンダー63と爆発し、単独トップ発進。1打差の2位にジョン・センデン（豪）が続き、7アンダー65の3位タイにY・E・ヤン（韓）、ジェームス・ニッティーズ（豪）、ボーン・テイラー（米）らがつけている。

　この日1番からスタートしたタイガーは出だし直後の2番でボギーが先行すると、5番で2つ目のボギーを叩き暗雲が立ちこめる。しかし7番のバーディで気持ちを切り替えると、後半は10番、12番、14番の偶数ホールでバーディを奪って上位をうかがう展開になったかと思われた。ところが15番でボギーを叩くと、17番パー3ではティーショットをピンそば2メートルの絶好のポジションにつけながらバーディならず。パッティングに精彩を欠いて1アンダー71にとどまった。

　2週間前の全英オープンでまさかの予選落ちを喫したタイガーは、2週間後に控える全米プロで今季初メジャー獲りを目論んでおり、今回もその調整のための出場と言われている。しかしこれだけパットが入らないとスコアを伸ばすのは難しい。今大会過去8度の出場で初日70台だったのは4回。いずれも優勝は逃しており、初日からタイガーの今季4勝目に黄信号が灯った格好。メジャーの狭間でフィールドは決して厚くない。それだけにタイガーの動向が気になるところだ。

　尚、日本勢は今大会に出場していない。