世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズのWGC-デル・マッチプレーは現地時間22日、テキサス州のオースティンCCを舞台に開幕。初日から優勝候補筆頭のジョーダン・スピース（米）、No.2のローリー・マキロイ（北アイルランド）など、パワーランキング上位勢が敗れる波乱の幕開けとなった。

　マスターズを前に勝利を狙うスピースがつまづいた。谷原秀人と対戦した初日は7番でリードを許すと、バーディを一つも奪えないまま、16番で第2打を左に曲げた時点でコンシード（谷原の4＆2）。まさかの黒星発進という結果となってしまった。今シーズンはパーオン率1位、平均スコア2位と安定したスタッツを残していたが、地元での初日は一転不安定さを露呈させた。

　マキロイもソレン・ケルドセン（デンマーク）を相手に13番を終えて1アップとしたまではよかったが、直後にオールスクエアとされると16番、17番もケルドセンがとって2ダウンで敗戦。その他ランク上位勢も、4位のビル・ハース（米）がラッセル・ノックス（スコットランド）に、6位のフランセスコ・モリナリ（伊）がベルント・ウィースバーガー（オーストリア）に敗れている。

　また、優勝候補5位で昨年覇者のジェイソン・デイ（豪）は、がんで闘病中の母・デニングさんの手術に付き添うため大会の棄権を表明した。