難しい上がり3ホールを1アンダーで切り抜けたザック・ジョンソン（米）がタイガー・ウッズ（米）に2打差をつけ、単独トップに躍り出た。

　米男子ツアーのクエールハロー選手権（ノースカロライナ州シャーロット、クエールハローC）は現地時間の2日、第3ラウンドの競技を行った。夕方になり雷雲がコース上空を覆い、1時間以上の中断を挟んだが全員がホールアウト。そんな中、4アンダー68で通算11アンダーまでスコアを伸ばしたジョンソンが前日の3位タイから単独首位に浮上した。

　2打差の2位タイに上がり2ホール連続ボギーとしたタイガーの他、この日4アンダー68の好スコアで回ったルーカス・グローバー（米）、07年フライズ・ドットコム・オープン以来のツアー2勝目を狙うジョージ・マクニール（米）がつけている。

　また、前日トップタイのブッバ・ワトソン（米）とレティーフ・グーセン（南ア）はともにスコアを伸ばせず、通算8アンダー5位タイ。3日目のベストスコア6アンダー66をマークしたY・E・ヤン（韓）が通算7アンダーで前日の45位タイから9位タイに急浮上している。

　07年マスターズに勝ったときのジョンソンは、皆が苦しんだ終盤でスコアを伸ばし、あれよあれよという間に優勝をさらった。この日も皆が苦しんだ上がり3ホールでパー、バーディ、パーの安定したプレーを見せ、後続に2打差をつけてトーナメントをリード。タイガーは同じホールでパー、ボギー、ボギーとスコアを2つ落としており、最終ラウンドもこの3ホールが勝敗のカギを握ることは間違いなさそうだ。

　一方、復帰後2勝目を目指すタイガーは「ショットは昨日より随分マシになった」と表情は決して暗くない。「上がり2ホールではいずれも7番アイアンでミスして連続ボギーを叩いてしまった。それは頂けないけれど、バック9に入ってからショットのヒントをつかんで、アイアンのコントロールが良くなった。明日に向けては希望的観測を抱いている」と逆転Vに意欲。相手は今季好調のジョンソンだが「メジャーで戦うつもりで、頭を使った攻め方をしたい。グリーンを外しても粘り強く拾っていく」と勝機は十分、といった様子だった。最終日はやはりタイガーの動向が優勝争いの軸になるだろう。

　尚、日本勢で唯一出場した今田竜二は予選ラウンドですでに姿を消している。