タイガー・ウッズ（米）が久しぶりにポールポジションに還ってきた。

　豪州のナショナル・オープンでありながら、同国で行われるザ・プレジデンツカップ（現地時間17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）直前とあって、世界のトッププレーヤーが集結している豪州ツアーのオーストラリアン・オープン（豪州、ザ・レイクスGC）は11日、第2ラウンドの競技を終了。2年ぶりの優勝を目指し初日首位と3打差の8位タイの好発進を切ったタイガーは、この日も丁寧なゴルフで7バーディ（2ボギー）を奪い5アンダー67をマーク。通算9アンダーとして単独2位のピーター・オマリー（豪）に1打差の単独トップに躍り出た。

「今日は凄く良いプレーだったね」と納得の表情を見せた元世界No.1。だが「内容的には8アンダーか9アンダーまでスコアを伸ばせたはず」と取りこぼしがあったことが残念そう。しかし一緒の組で回り2打差の単独3位につけるジェイソン・デイ（豪）は「見ていて“ワオ！”というショットがあった。特にグリーン周りの技には目を見張った」とタイガーの復調に驚きを隠せない。

　もう1人の同伴プレーヤー、ロバート・アレンビー（豪）も「タイガーのプレーはよく見ているけれど、ここ半年でベストなんじゃないかな。この状態ならいつ勝ってもおかしくない。今週優勝する可能性は高いんじゃない？」とかつてのNo.1の復活を予言した。

　久々のトップに「いい気分だね。あと2日あるけれど、正しいゴルフが出来ている気がする」と上機嫌だったタイガー。もしタイガーが2年ぶりの優勝を飾れば、次週のザ・プレジデンツカップに向けアメリカチームの士気が上がることは確かなはずだ。

　その他、通算6アンダー単独4位にブッバ・ワトソン（米）が続き、通算5アンダー5位タイにニック・ワトニー（米）他。タイガーの元キャディで差別発言をして渦中の人となったスティーブ・ウィリアムス氏（ニュージーランド）がバッグを担ぐアダム・スコット（豪）は通算4アンダー10位タイ。ザ・プレジデンツカップの米チーム主将フレッド・カプルス（米）はタイガーと6打差の12位タイにつけている。