シニア初優勝を狙う1995年の全米オープンチャンピオン、コリー・ペイビン（米）が快調な滑り出しを切った。

　米チャンピオンズツアーのSAS選手権（ノースカロライナ州、プレストンウッドCC）が現地時間30日に開幕し、この日4連続を含む8バーディを奪ったペイビンが7アンダー65をマーク。単独トップに立ち、念願の同ツアー初Vに向け絶好の立ち上がりを見せた。

　1打差の2位タイにニック・プライス（ジンバブエ）、ラス・コクラン（米）、ケニー・ペリー（米）、ゲイリー・ホールバーグ（米）の4人。今季すでに2位（タイを含む）に3回入り、こちらも悲願のシニアツアー初優勝を目指すピーター・シニア（豪）は、ジェフ・スルーマン（米）、J.L.ルイス（米）らと並びペイビンに2打差の6位タイにつけている。

　昨年のライダーカップでキャプテンを務めたペイビンは、今季14試合に出場しトップ25を逃したのはわずか1試合だけ。3位に2回、トップ10入り7回と安定したゴルフを続けているが、唯一足りないのが“優勝”の二文字。初日は持ち前の正確なショットと、18ホールを24パットの好調なショートゲームでバーディを量産しスタートダッシュに成功した。果たして最後までこのペースを守れるか注目だ。

　一方、日本勢唯一出場の尾崎直道は5番パー4でダブルボギーを叩きながら、終盤の3連続バーディで盛り返すなど出入りの激しい内容でイーブンパー72止まり。トム・カイト（米）、ヘイル・アーウィン（米）らと並ぶ40位タイと出遅れた。シーズン序盤にトップ3を連発した尾崎だが、賞金ランクはシード（賞金ランク30位以内）圏外の33位まで後退。残り試合が少なくなってきただけに、今週末は1つでも上位を目指してもらいたいものだ。