世界ランクNo.2のリー・ウェストウッド（英）が、9年ぶりの出場となる欧州ツアー、KLMオープン（現地時間9月8?11日／オランダ、ヒルヴァーシュムGC）に向けて意欲を燃やしている。

　先週のオメガ・ヨーロピアン・マスターズでは、単独2位で最終日を迎えながら失速。6位タイに終わっているが、ここ9試合中7試合でトップ10入りするなど好調さを維持している。

　WGC-ブリヂストン招待9位タイ、全米プロゴルフ選手権8位タイとビッグイベントで奮闘した後、2週間オフを取った。家族とビーチで過ごしたため「体が少し鈍ってしまった。だから先週はあんまりいいプレーができなかった」と苦笑する。それでも「月曜日にコーチのピート・コーウェンとショートゲームを練習したら良くなったよ。ここに戻って来られてうれしい。今週は頑張りたい」と、1999年以来の大会制覇を狙っている。

　やはり前週2位と惜敗したマーティン・カイマー（独）は、苦しんでいた風邪をようやく撃退。万全の状態で大会連覇に挑む。昨年は全米プロゴルフ選手権で初めてメジャー大会を制した後で、その強さを保ったまま4打差の圧勝。今年も状態は悪くないだけに、期待が集まっている。

　また、前週3位タイだったローリー・マキロイ（北アイルランド）は、現在世界ランク4位だが狙いはただ一つ、No.1になることだ。現在の同ランクNo.1、ルーク・ドナルド（英）は、米男子ツアーのプレーオフシリーズ出場のためここにはいないが、まずは3位のカイマー、2位のウェストウッドを抜くことを考えている。「まずはリー（・ウェストウッド）にできるだけ近づきたい。それからNo.1のルークの位置だね。でも、毎週試合になれば、ただいいプレーをして優勝するチャンスを狙うだけだよ」と口にしたマキロイ。恐れを知らない22歳の若者は、先週のリベンジに向けてひたすら突き進む。