米チャンピオンズツアーで3年連続賞金王に輝きながら、今季左手親指のケガで戦線離脱を余儀なくされていたベルンハルト・ランガー（独）が完全復活に向け好調な滑り出しを切った。

　現地時間26日に開幕した同ツアーのボーイング・クラシック（ワシントン州、TPCスノクアルミーリッジ）。この日行われた第1ラウンドで6アンダー66をマークしたラス・コクラン（米）が単独トップに立ち、1打差の単独2位にジェフ・スルーマン（米）がつけたが、ランガーはヘイル・アーウィン（米）らと並び、トップと2打差の3位タイと絶好の立ち上がりを見せた。

　今季のランガーは2月のジ・エースグループ・クラシックで優勝を飾ったものの、その後左手親指の手術を受け3か月以上実戦から遠ざかり、6月の欧州シニアツアーで復帰。チャンピオンズツアーでは今夏の全米シニアオープン、前週のコンステレーションエナジー・シニアプレーヤーズ選手権でトップ10入りするなど、復帰後もまずまずの成績を残している。しかし欲しいのは完全復活をアピールする“優勝”の二文字。好発進を好結果につなげたい。

　前週シニア入り以降初のメジャー制覇を果たしたフレッド・カプルス（米）は1オーバー73で回り29位タイからのスタート。米国選抜VS世界選抜のチーム対抗戦ザ・プレジデンツカップ（11月17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）でタイガー・ウッズ（米）をキャプテン推薦で選ぶかどうか注目を集めているが、期限を待たずに「タイガーを選ぶことを決めた」と発表している。

　日本勢唯一出場の尾崎直道は前半にボギーを4つ叩いたが、後半2つバーディを奪い返し2オーバー74で41位タイ発進。前半の出遅れを2日目以降取り返したい。