タイガー・ウッズ（米）が自らがホストを務める大会でトーナメントレコードを更新。格の違いを見せつけた。

　好天に恵まれたカリフォルニア州シャーウッドCCを舞台に、世界のトッププロ16名を集めて行われているオフ恒例のチャリティイベント、ターゲット・ワールド・チャレンジは現地時間の14日、第2ラウンドの競技を行った。大会ホストのタイガーがノーボギーの10アンダー62と爆発。通算13アンダーとし、2位のジム・フューリック（米）に4ストロークの大差をつけ、トーナメントをリードした。

「トーナメントホストが10アンダーを出すなんて、全く親切じゃないね！」とヘンリック・ステンソン（スウェーデン）を苦笑いさせたほど、タイガーの快進撃は他のビッグネームたちをあ然とさせた。

　スタートから6ホール目には首位を走る世界ランク3位のフューリックを捕らえると、11番パー5でイーグルを奪って突き放した。上がり2ホールも連続バーディで締めくくって、トーナメントレコードを1打更新する『62』。タイガー自身にとっても05年のビュイック・オープンで『61』をマークして以来のビッグスコアを達成することに。

「ショット自体は初日からずっと悪くない。昨日との違いはパターだけ。今日はパットが入ってくれた」と冷静にノーボギーのラウンドを振り返ったタイガー。優勝した場合はその全額を自らのファウンデーション（基金）に寄付することになっており、使命感が「大会ホストなのに遠慮しない」攻めの姿勢につながっている。早くも周囲は諦めモード。人々の興味は誰が勝つかではなく、どれだけ大差をつけて勝つか？　に移りつつある。

　その他、上位は通算8アンダー単独3位にマスターズチャンピオンのザック・ジョンソン（米）がつけ、通算6アンダー4位で全英オープンチャンピオンのパドレイ・ハリントン（アイルランド）が続いている。