通算29アンダーのブッチ切りトップでクォリファイング・スクールを突破したフランク・リックリターII（米）。第1、第2ラウンドと「62」を連発した38歳のベテランには、大切な味方がついていた。

　リックリターIIは、双子を妊娠中の婚約者が4日目以外は毎日ラウンドをフォロー。「彼女がどこにいるかわかれば、彼女が買い物をしていないことがわかるからいいね」とシャイな男はジョークを飛ばしたが、この状況では頑張らないわけには行かず、きっちりと結果を出した。

　ツアー2勝。グリーン上でのラインの読みに関しては定評のあるリックリターIIだが、今季は故障に苦しみクォリファイング・スクール行きを余儀なくされた。痛めたヒジはかなりの苦痛を伴ったが、本人は多くを語らず、それを乗り越えてここまでやってきた。1週間前には同じフロリダ州ポンテベドラビーチに住むビジェイ・シン（フィジー）と、スイングコーチとして知られるボブ・トスキ氏に会って、それぞれからエキスを吸収。ビッグスコアへと結び付けた。

　2月半ばには男の子の双子が生まれてくる予定だが、その頃にはツアーでも結果を出せるかもしれない。そう思わせるほど、スキのない6日間のプレーぶりだった。