石川遼（杉並学院高校1年）が、プロ入り時期について家族会議を行うことを明言した。

　3日、2007年度ジャパンゴルフツアー表彰式でファンが選ぶMIP（Most Impressive Player）賞、ゴルフ記者賞、特別賞の3つを受賞した石川は、その後、記者会見に出席。今季の総括や来季の目標などについての質問に答える中で、注目のプロ転向について言及した。

「プロ転向については誰ともまだ相談していないのですが、近いうち家族と『いつプロになろうか』話し合うつもりです。それが来年なのか、その次なのかは分かりませんが」と語りプロへの意識が強まっていることを感じさせた。一部スポーツ紙では来春の転向が報じられているが、9日に行われるジュニアの大会に出場を予定していることもあり、これについては明言していない。

　周辺はプロ入り時期を取り沙汰し、スポンサーの争奪戦も噂されるが、本人はいたってマイペース。人生が変わったマンシングウェアオープンKSBカップ優勝について「あの時、あの週、自分が取った行動一つ一つが今ではすごい宝物です」と今季を総括した。

　来年は、ハワイのローカルトーナメント、パール・オープン出場が決定しているだけだというが、表彰式の挨拶で「もっと勉強して頭のいい状態で試合に出たい」とコメントしており、高校生であることもアピール。会見終了後には自ら「今年は皆さんにお会いするのはこれで終わりですよね？」と立ち上がって丁寧に挨拶。「毎日記者会見をやって自分のゴルフを振り返ることは、とても僕のゴルフにとってプラスでした。どうもありがとうございました」と話した。

　賞金王の谷口徹、選手会長の深堀圭一郎らも挨拶した表彰式でも、記者会見でも、主役の座を奪ったスーパー高校生は、その足で流行語大賞授賞式へ。旬の男らしい多忙さで、会場を後にした。