国内男子ツアーのダンロップフェニックストーナメント（宮崎・フェニックスCC）は17日、第3ラウンドの競技を終了。注目のアマチュア、石川遼（杉並学院高校1年）はイーブンパー70で回り、前日の30位タイから通算イーブンパー25位タイに浮上した。単独トップは通算10アンダーのイアン・ポールター（英）、2打差の2位にルーク・ドナルド（英）、さらに2打差の通算6アンダー3位タイに丸山大輔とスペイン出身のゴンサロ・フェルナンデスカスタノが続いている。

　ラウンド後「オーバーパーは打ちたくなかったので、満足しています」と語った石川は、4番パー5でこの日初バーディを奪うものの、直後の5番でボギーを叩く。7番でバーディを獲り、スコアを1つ伸ばしてハーフターンすると、14番を再びボギーとし一歩後退。最終ホールでは惜しくもバーディを逃し、2バーディ、2ボギーのイーブンパー70でホールアウト。他選手がスコアメイクに苦しんだこともあり、近藤智弘らと並ぶ通算イーブンパー25位タイに順位を上げた。

　一方、初日から首位を走るポールターは、2バーディ、1ボギーの1アンダーで前半を折り返すと、後半も安定したゴルフで2バーディを奪取。3アンダー67でフィニッシュし、スコアをただ一人2ケタアンダーの通算10アンダーに乗せ、大会初制覇に王手をかけた。欧州ツアーで通算7勝を記録する実力者だが、今年はここまで未勝利と不本意なシーズンを送っている。今大会を制し、既に08年シーズンが開幕している同ツアー参戦に向け、弾みをつけたいところだ。

　また、前日トップタイで決勝ラウンドにコマを進めたディフェンディング・チャンピオンのパドレイ・ハリントン（アイルランド）は、3番でボギーが先行。前半を1バーディ、2ボギーの1オーバーで凌ぐが、後半も苦しい展開が続き3ボギー（1バーディ）と調子は上がらなかった。結局3オーバー73でラウンドを終え、通算4アンダー7位タイへ後退した。

　その他の上位勢は、ノーボギーの3アンダー67でラウンドした丸山茂樹が、片山晋呉と同じ通算5アンダー5位タイと優勝を狙える位置に浮上。また、谷原秀人はスコアを2つ伸ばし、前週優勝のブレンダン・ジョーンズ（豪）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）、宮本勝昌らと共に通算3アンダー11位タイで決勝ラウンドを迎える。