ポーラ・クリーマー（米）が怒濤のバーディラッシュで首位タイに立った。

　過去3年のツアー競技優勝者と現役殿堂入りをした選手のみに出場が許される、米女子ツアーのミッシェル・カンパニー・トーナメント・オブ・チャンピオンズがアラバマ州モービルのロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル、マグノリア・グローブス・ザ・クロッシングスを舞台に現地時間の8日開幕。第1ラウンドのこの日、7ホール連続バーディをマークしたクリーマーが5アンダー67で、ベテランのメグ・マローン（米）と並び首位を分け合った。

　出だしクリーマーは6番までスコアカード通りのプレーを続けたが、7番でボギーが先行。9番もボギーとし前半を2オーバーで折り返す不満足な内容だった。しかし12番でバーディを決めると、そこからは本人も驚く7連続バーディの快進撃。今季開幕戦で優勝したときは「今年はいったいいくつ勝つのだろう？」と期待されたが、勝星はその1勝のみ。「いいゴルフをしているから、結果にはこだわらない」と言いつつも、負けず嫌いのクリーマーのこと、早く2勝目が欲しいに違いない。それが昨季2位タイに入っている超エリートフィールドのこの試合なら言うことはない。

　その他、2打差の3位タイにアジアシリーズ2勝と好調のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ナタリー・ガルビス（米）、金美賢（韓）、リー・スンワ（韓）、パット・ハースト（米）が続き、2アンダー70で回った朴セリ（韓）が8位タイ。1アンダー71のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が10位タイにつけている。

　一方、注目の世界ナンバー1プレーヤー、ロレーナ・オチョア（メキシコ）は2オーバー74を叩いて22位タイと出遅れた。昨季は後続に10ストロークの大差をつけて優勝を飾っている相性の良い大会に「いい思い出がたくさんある。コースも大好き。試合が始まるのが待ち切れない」と語っていたが、アジアシリーズを欠場し久々の登場になるため試合勘が戻らないのか、眉間にシワを寄せるシーンが多く見られた。