米チャンピオンズツアー初優勝を狙う尾崎直道の夢は、今季もかなわなかった。

　賞金ランキング上位30人のみが出場を許された同ツアー最終戦、チャールズ・シュワッブ・カップ選手権最終ラウンド（現地時間28日、カリフォルニア州ソノマ、ソノマGC）に、5打差8位タイで臨んだ尾崎はボギーが3つ先行する苦しいラウンド。だが、7番で初バーディを奪うと息を吹き返し、11、12、14番とバーディを重ねていく。さらに16番ではイーグルを奪い、3アンダー69。通算13アンダーでホールアウトしたが、上位はさらにスコアを伸ばしており優勝争いに及ばず10位タイに終わった。

　前日まで首位のデニス・ワトソン（ジンバブエ）はティーショットが安定せず、2アンダー70で回り通算17アンダーでフィニッシュした。その間にジム・ソープ（米）が、6アンダー66を叩き出し、通算20アンダーで逆転。途中、2ストローク以内に6人がひしめいた混戦を制し、ワトソン、フレッド・ファンク（米）に3打差をつけて大会連覇を飾った。

　ポイント制でシーズン最優秀選手を決めるチャールズ・シュワッブ・カップは、ローレン・ロバーツ（米）が通算11アンダー13位タイとなったことで逃げ切りで獲得。昨年、ショートパットをはずしてジェイ・ハース（米）にタイトルを譲った雪辱を果たしている。