現地時間16日、不調が続く天才少女・ミッシェル・ウィー（米）の来季が不安に包まれている。

　今季は手首を故障し、復帰後も予選落ちや棄権が続いていたウィーだが、主催者推薦で出場した米女子ツアーのサムソン・ワールド選手権は予選カットがないため72ホールを完走。20人のトッププレーヤーしか参戦できない大会だったこともあり、あわや最下位かと思われたが、最終ラウンドにようやく1アンダー71で回り、なんとか19位でフィニッシュした。

　9月からスタンフォード大の1年生となったウィーだが、プロになってしまったため、大学の試合に出ることはできない。来季のスケジュールについて聞かれると「まだわからない」と答え、これまで毎年出場してきた米男子ツアーのソニー・オープン・イン・ハワイなどがある年明けの予定についても、「わからない」と繰り返すばかり。もちろん、推薦がなければ参戦できないが、現在の成績ではそれも危ぶまれているほどだ。

　さらにサムソン・ワールド選手権終了後、昨季から1年間マネージャーを務めたグレッグ・ナレド氏が辞めることになり、ウィーの周辺には不穏な動きが漂っている。

　鳴り物入りでプロになり、マスターズ出場を目標にしていた天才少女にとって、今季は辛い1年だった。だが、これを糧に才能を大きく花開かせることができるかどうかは、今後にかかっている。