海外男子

5年ぶり涙の勝利クイッケンローンズナショナル　カイル・スタンリーの4日間

2017年7月4日（火）午後1:45

　米男子ツアーのクイッケンローンズナショナル（6月29日～7月2日／メリーランド州TPC ポトマック・アット・アヴェネルファーム）で、カイル・スタンリー（米）がプレーオフの末にツアー通算2勝目を飾った。

　初日と2日目を共に「70」とし、23位タイで決勝ラウンドに進出したスタンリー。迎えたムービングサタデーは前半こそ、1バーディ、1ボギーと伸び悩んだが、バックナインに入ってから3バーディとスコアを伸ばして「67」でホールアウト。トップと4打差の7位タイに浮上する。

　そして、迎えた最終日。出だしの1番でボギーを叩いたものの、5番から連続バーディをマークするなど2アンダーで折り返すと、後半出だしとなる10番のバーディでトップタイに。さらに12番でもバーディを奪取し、「66」の通算7アンダーでフィニッシュ。同組でプレーしたチャールズ・ハウエル（米）と通算7アンダーで並び、勝負はプレーオフへと持ち込まれる。

　18番で行われたプレーオフの1ホール目。両者がパーオンを逃す中で、ハウエルは3打目のアプローチを寄せきれず、2パットでボギー。一方のスタンリーは3打目を1.5メートルにつけると、約5年半ぶりとなる優勝を決めるパットを沈めてグリーン上で涙を零した。

　溢れる涙を堪えながら「この1勝の持つ意味は大きい。たくさんの助けをコーチや家族、妻からもらった。言葉にするのが難しい」と語ったスタンリー。2012年のウェイストマネジメントフェニックスオープンで初優勝を飾ってからは極度の不振に陥り、2015年には世界ランキングが683位にまで低下した。しかし、スランプを乗り越えて掴んだ2つ目のトロフィを手に「自分のゴルフを取り戻すことができるか疑問だった。このような瞬間を迎えることができて、とても特別な気分だ」と喜びを?み締めた。

　カイル・スタンリーが使用している（NEW プロV1）タイトリスト・ゴルフボールは、今大会においても使用率No.1を獲得。また、米国女子メジャー第2戦「KPMG女子PGA選手権」で、ダニエル・カン（NEWプロV1x使用）がツアー初勝利をメジャー制覇で飾り、米国シニアメジャー「全米シニアオープン選手権」で、ケニー・ペリー（NEW プロV1使用）が逆転でメジャー4勝目を挙げたほか、欧州男子ツアーではトミー・フリートウッド（NEW プロV1x使用）がツアー通算3勝目を挙げている。