15歳でツアー優勝を飾った石川遼（杉並学院高校1年）と52歳の永久シード選手、中嶋常幸と直接対決が実現する。

　国内男子ツアーの最高峰、日本オープンゴルフ選手権競技は11日、相模原ゴルフクラブ　東コースで開幕。大会初出場を果たす石川と同組でプレーするのは、大会4勝でシニア入りしてからもレギュラーツアーで優勝するなど元気一杯の中嶋と、現在賞金ランキング3位につけるの谷原秀人だ。

　特に中嶋は、73年に史上最年少（当時）の19歳で日本アマを制し、20歳でプロに転向した自分と石川を重ね合わせ、思いやり深い目で見守っている。また、過熱する早期プロ入り報道に眉をひそめるのは、やはり自分の経験があるからだ。「僕が残した（アマの）記録を破れるのは遼くんしかいないんだよ。16歳の子供にゴルフ界を全部背負わせてどうするの？」とじっくりと石川を育てる姿勢を鮮明にした。当の石川は、中嶋の言葉に恐縮しつつも、大会前日に約束した一緒の練習ラウンド、そして本戦へと思いを馳せての練習に余念がない。

　16歳 vs. 52歳。36の年齢差対決は、お互いの思惑と難コースへのチャレンジが入り混じり、魅力あるものになることを期待したい。