パットの名手として知られるローレン・ロバーツ（米）が、神がかったプレーでチャンピオンズツアー今季最後のメジャーを制した。

　同ツアーのコンステレーション・エナジー・シニア・プレーヤーズ選手権最終ラウンド（現地時間7日、メリーランド州ボルチモア、ボルチモアCCイーストC）は、2位に3打差の単独首位でスタートしたロバーツが、隙のないゴルフを展開。出だし5ホールで4バーディを奪う猛ダッシュで、追い上げを狙ったフレッド・ファンク（米）、トム・ワトソン（米）の気勢を削いだ。

　ロバーツのゴルフにワトソンは「5番までで（追い上げる自分たちへの）ドアを閉めてしまった感じだよ。9番のバーディで8打差だもの。そのドアにカギをかけてしまったようなものだ。予選ラウンド2日間一緒にプレーしたけど、すべてのクラブでボールがクラブフェースの真ん中に当たっているようなショットだった」と脱帽。終盤、やや息切れして2つのボギーを叩いたものの、3アンダー67で他の追随を許さず、通算13アンダー。2位のワトソンに6打差の圧勝で同ツアー通算7勝目、メジャー3勝目を飾った。

　日本勢は、8打差10位タイから追い上げが期待された倉本昌弘が失速。落ち着いたプレーぶりで順位を上げた前日とは別人のように、1イーグル、2バーディ、5ボギー、1ダブルボギーと大荒れのゴルフで、この日3オーバー73。通算1オーバー25位タイと、尾崎直道と同順位に終わった。