来季の出場権をかけた米ツアーのフォールシリーズ第2戦、バイキング・クラシック最終ラウンド（現地時間9月30日、ミシシッピー州マディソン、アナンデールGC）は、3アンダー69でプレーしたチャド・キャンベル（米）が通算13アンダーで通算4勝目。だが、その優勝争いは同時にルーキー、ジョンソン・ワグナー（米）の来季出場権との戦いでもあった。

　ワグナーはキャンベル同様、首位に3打差の3位タイでスタートしたが、大会前までの賞金ランキングは123位。今大会を入れて残り6試合を終えた時点での同ランク125位までに与えられる来季出場権のボーダーライン上にいた。

　つまりワグナーにとっては優勝争いと同時に出場権争いのプレッシャーもかかることになったが、落ち着いてプレー。上がり3ホールで2バーディのキャンベルに優勝こそさらわれたものの単独2位で37万8,000ドル（約4,300万円）を稼ぎ、賞金ランキング83位まで浮上してシード安全圏に到達した。

　一方、大会前の同ランク188位と後がない中で予選を通過。第3ラウンドを終え9位タイと奮闘し、逆転初優勝も視野に入れて戦っていた丸山大輔は、2バーディ、3ボギーの1オーバー73とスコアを落とした。それでも通算7アンダーは13位タイ。賞金を積み重ねて、ランキング176位に浮上し、残り5試合に望みをつないでいる。

　勝ったキャンベルは今季トップ10が1試合だけだったが、ここで本領を発揮。賞金ランキングは82位から43位へと大きく躍進したが、それでも過去4年間キープしてきた賞金ランキング30位内という目標にはまだまだ遠く、休む暇はない。