タイガー・ウッズ（米）が、ラストスパートに向けてエンジン全開だ。

　今季から新たに始まった米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズは、現地時間6日に第3戦BMW選手権（イリノイ州レモント、コグ・ヒルG＆CC）が開幕する。現在フェデックスカップポイントランク3位のタイガー、ランク2位のスティーブ・ストリッカー（米）を始めとするランク70位までが出場できる大会は盛り上がりを見せている。

　舞台となるコグ・ヒルG＆CCは91年から歴史あるウェスタン・オープンが開催されている難コース。タイガーは99年にマイク・ウィアー（カナダ）に3打差、03年にはリッチ・ビーム（米）に5打差をつけて勝っている。さらに昨季大会は優勝したトレバー・イメルマン（南ア）に2打差で敗れたとはいえ2位タイ。得意コースといって良いだろう。

　また、前週のドイツ銀行選手権でタイガーはフィル・ミケルソン（米）と最終日に直接対決し、2位タイに終わった悔しい思いもある。残念ながらミケルソンは欠場するが、雪辱を果たしたい気持ちは十分。世界一の力をライバルたちに示すべく、タイガーの目がターゲットをとらえている。

　ランク7位のジム・フューリック（米）も05年に優勝。トッププレーヤー達の戦いだけに、激しいものとなるのは間違いない。

　今大会終了後、プレーオフシリーズは最終戦ザ・ツアー選手権だけとなるが、ここに出られるのはわずかにランク30位までの選手だけ。ランク54位で今大会に出場する今田竜二も、上位に食い込んで最終戦への切符を手にしたいところだ。