アメリカでの悲願の初勝利をメジャーで飾りたい尾崎直道の大会初日は26位タイからのスタートとなった。

　米チャンピオンズツアー今季メジャー第4戦、ジェルド-ウェン・トラディションはオレゴン州ベンドのクロスウォーターGC at サンリバー・リゾートを舞台に、現地時間の16日開幕。第1ラウンドはノーボギーの6アンダー66をマークしたマイク・リード（米）と、上がり4ホール連続バーディを奪ったマーク・マクナルティ（アイルランド）の2人が首位を分け合った。1打差の3位にデビッド・エドワーズ（米）がつけ、4アンダー68、4位タイに夏場好調のトム・ワトソン（米）の他、ベン・クレンショー（米）らが続く展開。

　日本勢は現在賞金ランク21位につける尾崎が4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー72で回り、26位タイにつけたのが最高。2アンダーペースの快調なゴルフを続けていた尾崎だが、上がり3ホールで2つのボギーを叩いて後退。26位タイに止まった。

　その他の日本勢は倉本昌弘が2オーバー74で回り52位タイと出遅れたものの、終盤3連続バーディを奪い、手応えを掴んでいるだけに、第2ラウンド以降の巻き返しが期待できそうだ。また青木功は1バーディ、5ボギーの4オーバー76と実力を発揮し切れず67位タイに止まっている。

　全英シニアオープンに続きメジャー2連勝を狙うワトソンは4位タイの好調な滑り出しながら、8バーディ、4ボギーとやや出入りが激しい内容。「もちろん優勝したい」と語った上で、「作戦？　毎日8つのバーディを奪って、ボギーを徐々に減らしていくことだね」と豪快な戦術を明らかにした。

　現在賞金ランク1位のジェイ・ハース（米）は2アンダー70で回り、今年の全米シニアオープン覇者、ブラッド・ブライアント（米）らとともに11位タイ発進。