国内賞金王の片山晋呉が本来のゴルフを取り戻した。

　現地時間10日に行われた第89回 全米プロゴルフ選手権（オクラホマ州タルサ、サザンヒルズCC）第2ラウンド、片山が快調なゴルフで順位を上げた。初日は酷暑と深いラフ、うねりのあるグリーンに翻弄され103位タイと出遅れたが、この日はショットとパットが噛み合い、4バーディ、1ボギーの3アンダー67をマーク。ゴボウ抜きで一気に通算3オーバー30位タイに浮上し、メジャー最終戦で楽々予選をクリアした。

　第2ラウンドのベストスコアはタイガー・ウッズ（米）がマークした7アンダー63だが、片山の『67』はスコット・バープランク（米）、ダレン・クラーク（北アイルランド）らの『66』に次ぐ好スコア。01年に同コースで全米オープンが開催されたときは「手も足も出せず」予選落ちを喫しているが、6年たって経験を積み、雪辱を果たした形となった。決勝ラウンドでは伸び伸びしたプレーでさらなる上位を目指したい。

　一方、片山を除く日本勢は不発。第1ラウンド、出入りの激しいゴルフで126位タイだった今田竜二は、4バーディ、5ボギーの1オーバー71にスコアをまとめたものの、前日の出遅れが響き、通算9オーバー98位タイで予選落ち。谷口徹も同じく98位タイに止まり、決勝ラウンド進出はならなかった。