ゴルフセントラル特別編の2015年最終弾は、「レックス倉本と振り返る!日本人選手総決算」と題し、2015年のPGA、LPGAツアーで活躍した日本人選手の1年を振り返りました。

PGAツアーを戦う日本人選手について

番組の最初に振り返ったのは松山英樹選手、石川遼選手が奮闘するPGAツアー。

ジョーダン・スピース選手を中心とした“ビッグ3"ら若手が輝いた同ツアーで、松山選手はシーズンを通じて安定したプレーを見せ、石川選手も苦しい戦いの末に来季シード権を掴みとりました。

佐藤信人プロ（PGAツアー解説）
「松山選手は全体のシーズンを通して見ても、スタッツを見ても素晴らしいですし、予選落ちもたった2回。世界ランクも年間ほとんど変わらなくて本当に安定していました。石川選手は13年シーズンにシードを落ちて入れ替え戦に臨んだ経験があり、昨季終盤は同じような立場でしたが、随分メンタルの成長を感じました。うまく感情をコントロールしてプレーして結果的に125位に入ったという、よく耐え忍んだなという1年でした」

そして、今シーズンからは入れ替え戦を経て出場権を得た岩田寛選手も参戦します。

「岩田君は過去に2回Qスクールを受けて、今回は入れ替え戦からツアーメンバーに加わりましたが、WGCやメジャーなどの大舞台でも成績を残し、偉業を成し遂げるタイプですから、16年シーズンも大舞台で何かやってくれそうな気がしますね」

番組では、倉本プロによる松山選手のスイング分析や、同選手とスピース選手とのスタッツ比較などもお届け。さらに米国Golf Channel解説のティム・ロサフォートも米ツアーを戦う日本人選手3人についてコメントしてくれました。詳しくは放送でご覧ください！

LPGAツアーの1年間を振り返る

番組後半の話題は、LPGAツアーの2015年シーズンを戦った日本人選手。フル参戦したメンバーについてレックス倉本プロがシーズンを総括してくれました。下は日本人選手5人の賞金ランクとトップ10入り回数です。

レックス倉本プロ
「宮里美香、藍選手に復調の兆しが見えたのは、すごくポジティブな要素ですよね。そして横峯さくら選手もまずまずのルーキーイヤーを送りました。この3人は2016年シーズンに勝つ可能性があると思いますし、2016年シーズンは楽しみなシーズンになると思います」

また今年、米下部シメトラツアーでは有村智恵、森田遥の2選手がプレー。賞金ランクトップ10に入ればLPGAツアーの翌シーズンの出場権を獲得出来るのですが、下部ツアーで1勝を挙げた森田選手はわずか284ドル差の11位でツアーカードを手に入れられませんでした。

「本当に残念。ただこの1年の経験は必ず森田選手の将来に活きてくると思います」と話す倉本プロ。「ショットの安定性」が優れているという森田選手のスイングを分析しながら、そのバックスイングを参考としたミニレッスンも披露してくれています。

また、下部ツアーを賞金ランク15位で終えた有村智恵選手は、今月行われたファイナル・クォリファイング・トーナメント（QT＝予選会）で43位タイとなり、条件付きシードを得るにとどまりました。アマチュアの永井花奈（日出高3年）さんは残念ながら第4ラウンドを終えて予選落ちとなっています。

ゴルフネットワークでは予選会の最終ラウンドを終えた有村選手にインタビュー。条件付きシード獲得を知らなかった有村選手は「本当ですか?!」と驚きの表情でしたが、2016年はシメトラツアーに専念するとのことでした。

レックスさんに聞きたい！

そして、番組終盤には視聴者の皆さんからの質問にレックス倉本プロが答えるコーナーも。

Ｑ：男女それぞれ米国のツアーに、今後ジュニアが参戦していくためにはどのようなルートがありますか？またその中でレックスさんがベストだと思うルートはどのようなものですか？

「ジュニアが参戦していくのは不可能といっていいでしょう。ただジュニアには将来を見据えて米国でチャレンジするために大学への進学を薦めているんですよね。米国の大学は外国人選手にも門戸を開いていて、名門デューク大学などは7人全員が外国の選手。世界のゴルフ界は今そういう状況ですので、日本のジュニアも米国へ進学してそこで実力をつけてほしいですね」

Ｑ：石川遼プロについて、日本では優勝争いに加わる成績を出しているのに、PGAでは何故なかなか成績が出ないのでしょうか？

「石川選手はレベルも上がっています。実力もついています。ですから2016年に米国で勝つチャンスは大きいと思います。ただ石川選手は現在世界ランクで104位。日本ツアーには世界100位に入っている選手が数人しかいません。日本で戦う時はその数人を意識すればいいんですが、米国には100人ぐらいいるんですよ。その中で勝つということは決して簡単ではありません。ただ、勝てるだけの実力はついていると思います」

……松山選手クラスの日本人が増えてくると、日本のツアーも大きく変わってくるということになりそうですね。

「この10年、20年で日本のツアーは間違いなくレベルアップしています。ただ世界のゴルフ界を見ると、そのレベルアップのスピードに追い付いていないのが今の日本ゴルフ界だと思います」

日本ゴルフ界が世界との差を詰めていく、2016年はそのスタート地点となるでしょうか。世界で活躍する日本人選手から今後も目が離せません。

ゴルフセントラルスペシャル?レックス倉本と振り返る!日本人選手総決算より

?レックス倉本と振り返る！日本人選手総決算?

「ゴルフセントラル」特別編の2015年最終弾。レックス倉本と共に日本人選手たちの活躍を振り返る。 今年も多くの日本人選手たちが世界を舞台に戦った。海外メジャー4試合に出場しザ・プレジデンツカップでは世界選抜の一員として活躍した松山英樹。そしてレギュラーシーズン最終戦でシード権を確保した石川遼、2015-16シーズンからツアーメンバーとなった岩田寛。 さらに宮里藍、宮里美香、横峯さくらを始めとしたLPGAツアーに挑戦する日本人選手、そして下部ツアーからLPGAツアーへの出場を狙う有村智恵、森田遥。 1年間挑戦を続けた日本人選手たちをレックス倉本が分析・解説する。

【放送予定】ゴルフセントラル

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