殿堂入りを控えた朴セリ（韓）が、若さあふれるモーガン・プレセル（米）との激戦を制した。

　現地時間15日に行われた米女子ツアー、ジェイミー・ファー・オーウェンズ・コーニング・クラシック（オハイオ州シルバニア、ハイランドメドーズGC）の最終ラウンドは、通算13アンダーでスタートした朴が2打差で出たプレセルに追われる展開。2番、4番バーディのプレセルに対して、朴は4番をボギーとし、トップが入れ替わった。さらに、6番パー3でプレセルがホールインワンを達成。通算13アンダーにスコアを伸ばし、バーディで追いすがる朴との差を2打に広げた。

　だが、朴はメジャー5勝の百戦錬磨の実力者。決してあきらめることはない。8番、9番と連続バーディを奪って、静かになったプレセルに通算14アンダーで追いつくと、15番バーディで再び単独首位に返り咲く。17番では共にバーディで1打差のまま最終18番を迎え、ボギーを叩いたプレセルと対照的に、朴はバーディ。通算17アンダーでツアータイ記録となる同一大会5勝目を飾った。

「6番でエースを出された時には『大丈夫』と自分に言い聞かせた。決してあきらめたくないと思ってプレーした」と、苦しい戦いを笑顔で振り返った朴。通算14アンダー2位でホールアウトしたプレセルは「彼女は本当にすごいプレーヤー」と白旗を掲げた。負けん気の強さで知られる若いプレセルをねじ伏せ、今季初優勝を飾ったことで勢いのついた朴。シーズン後半のプレーが楽しみになってきた。

　上位は通算8アンダー3位タイにウェンディ・ワード（米）、ローラ・ディアズ（米）、ローラ・デービーズ（英）他。尚、日本選手は出場していない。