【動画】J.スピース、苦戦のバックナインを攻略し、貫録の「63」 松山は6ホールで棄権
2016年2月20日(土)午後0:05
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世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-HSBCチャンピオンズが現地時間7日、中国のシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に第3ラウンドの競技を行ったものの日没サスペンデッドが決定。世界ランキングNo.2のジョーダン・スピース(米)が9アンダー63でラウンドし、通算13アンダー暫定5位タイに浮上した。
27位タイから出たスピースは、フロントナインで3番と7番から連続バーディをマークし、4アンダーでハーフターン。バックナインに入っても勢いは衰えず、5つのバーディを積み重ねると、18ホールをノーボギーでプレーし、9バーディ、ノーボギーでホールアウト。2日目までの合計でイーブンパーと苦しんでいたバックナインを見事に攻略し、昨季米ツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーの実力を見せつけた。
前日28.57%と苦しんだフェアウェイキープ率は64.29%と改善。パーオン率も77.78%とスピースらしいラウンドとなったが「スイングでの動きや、パットのストロークにおいてはまだ改善の余地がある」と話し、3打差を逆転しての優勝へ自信を見せたスピース。果たして最終日も猛チャージとなるだろうか。
暫定単独トップに立ったのはケビン・キスナー(米)。同選手を1打差で追う暫定2位タイには、2013年大会覇者のダスティン・ジョンソン(米)、地元中国のリ・ハオトン、単独2位から出たラッセル・ノックス(スコットランド/17ホール終了)がつけている。
世界ランキングNo.3のローリー・マキロイ(北アイルランド)は、5バーディ、1ボギーの4アンダー68でラウンドし、通算8アンダーでリッキー・ファウラー(米)、ダニエル・バーガー(米)らと並び暫定21位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのバッバ・ワトソン(米)は通算7アンダー暫定25位タイとなっている。
日本勢は、69位タイから出た岩田寛が18番パー5でイーグルをマークするなど、1イーグル、3バーディ、2ボギーの3アンダー69でラウンドし、通算イーブンパー暫定63位タイに浮上。小平智は2バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの4オーバー76で回り、通算10オーバー暫定75位タイに沈んでいる。また、53位タイから出た松山英樹は11番、13番でバーディをマークしたものの、14番パー5ではダブルボギーを喫し、6ホールを終了した時点で棄権となっている。
「WGC-HSBCチャンピオンズ」は全ラウンドダイジェスト放送!3日目の模様は7日(土)午後11時?お届け!
WGCシリーズ2015最終戦。欧州ツアープレーヤーにとっては「レーストゥドバイファイナルシリーズ」の2戦目となる。接戦となった昨年大会を制したのはババ・ワトソン。最終日上位陣が伸び悩む中、確実にスコアを伸ばしてプレーオフ進出、ティム・クラークを破っての優勝だった。日本から参戦した岩田寛は、最終ホールまで優勝争いに加わる活躍で3位タイフィニッシュ。今年の全米プロでの活躍を含めて、来季PGAツアーの出場権を手にしたきっかけとなった大会だ。
写真提供:Getty Images