初のツアー3冠達成 旋風を巻き起こした1年 ?アリア・ジュタヌガーン?
2015年10月10日(土)午後6:56
今季米女子ツアーに一番の旋風を巻き起こした選手といえば、アリア・ジュタヌガーン(タイ)をおいて他にいないだろう。ツアー初優勝から一気に5勝をあげ、ツアーのトッププレーヤーの一人に上り詰めた。
シーズン序盤は上位争いができない試合が続いたが、メジャー初戦のANAインスピレーションで単独4位に入ると、5月のヨコハマタイヤ LPGAクラシックでステイシー・ルイス(米)らを抑えてツアー初優勝。さらに続くキングスミルチャンピオンシップ、LPGAボルヴィックチャンピオンシップでも優勝を果たしツアーでは2013年のインビー・パク(韓)以来となる3戦連続優勝を成し遂げた。
メジャー第2戦のKPMG女子PGA選手権では、同世代のブルック・ヘンダーソン(カナダ)、リディア・コ(ニュージーランド)らに競り負けて単独3位に終わったが、メジャー第4戦の全英リコー女子オープンゴルフ選手権では最終日を単独首位で迎えるとリードを守りきってメジャー初タイトルを手にした。
リオデジャネイロ五輪の女子ゴルフ競技では途中棄権と悔しい結果に終わったものの、ツアー再開後初戦のカナディアンパシフィック女子オープンでは優勝し、シーズン5勝目をマーク。シーズン終盤はリディア・コとの激しい年間女王争いとなったが、最終戦で4位タイに入り、賞金ランキング、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)との3冠を達成した。
普段はほとんどドライバーを使用しないジュタヌガーンだが、平均ドライビングディスタンスは263.75でツアー22位。圧倒的なパワーが持ち味だが、パーオン時の平均パット数も1.75でツアー3位、パーオン率は72.17%とショット、パットの安定感も光る。今年もツアーを牽引する存在となることは間違いないが、果たして2017年はジュタヌガーンの年となるか、注目が集まる。
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