ツアー6連勝、歴代単独3位の通算65勝目を狙うタイガー・ウッズ（米）が、フィル・ミケルソン（米）らと並び好調な滑り出しを見せた。

　米男子ツアーのWGC-CA選手権がフロリダ州マイアミのドラル・ゴルフ・リゾート＆スパを舞台に、現地時間の20日開幕。あいにくの雨模様に見舞われた第1ラウンド、タイガーは7バーディ、2ボギーの5アンダー67をマークし、ミケルソン、アダム・スコット（豪）らとともに4位タイの好スタートを切った。

　しかし当の本人は不満のようで「今日は特別なことが何もない1日だった。ただパー5でスコアを伸ばしただけ。それに最終ホールで3パットのボギーを叩いて腹が立った。気分は良くないね」と渋い顔。終盤の16番で2メートルのバーディチャンスを逃し、18番で1.5メートルのパーパットを外したのが、余程お気に召さなかった様子。「ショットは悪くないのに、パットが入らない」と言うタイガーにとって第2ラウンド以降はグリーンをどう攻略するかが鍵になりそうだ。

　一方、同じく4位タイからのスタートとなったミケルソンは、対照的に明るい表情。「いいゴルフができたと思う。3番はティーショットを右のラフに入れて、そこからバンカーにつかまってしまってダブルボギーを叩いたけれど、それ以外は良かった」と、7バーディ、1ダブルボギーのラウンドを振り返った。会場のドラルは「すごく好きなコース」と言いながら、まだここでの勝星がない。メジャー初戦のマスターズに向け弾みをつけるためにも、いいイメージのあるコースで勝っておきたいものだ。

　トップタイにはこの日、7バーディ、ノーボギーの7アンダー65をマークしたジェフ・オギルビー（豪）と、出だしの1番でいきなりイーグルを奪ったミゲール・A・ヒメネス（スペイン）の2人。1打差の単独3位にスチュワート・シンク（米）。

　日本勢は谷口徹と今田竜二が9位タイの好発進。しかし片山晋呉は3オーバー75を叩き、75位タイと出遅れた。またビジェイ・シン（フィジー）は1オーバー73で56位タイ、アーニー・エルス（南ア）は2オーバー74で63位タイとふるわなかった。