海外男子

「フォアサムはパートナーに申し訳ないと思ったら負け、フォアボールは二人で思い切って攻めること」

2016年1月11日（月）午後1:33

9/30（金）に開幕する米国選抜vs欧州選抜の対抗戦「ライダーカップ」。その歴史と魅力について、ゴルフネットワークで解説を務めるタケ小山氏が全５回にわたる「ライダーカップ講座」を開講。これを読めば、あなたもゴルフ仲間にちょっと自慢できる「ライダーカップ通」になれるかも？

フォアサムとフォアボール、それぞれの特徴と見どころ

ライダーカップは個人じゃなくてマッチプレーのチーム戦。仮に全員がストロークプレーの団体戦をやれば間違いなく毎回アメリカ選抜が勝つでしょう。

でもフォアサムのマッチプレーとなると状況はまるで違います。どれだけストローク差がついてもマッチプレーでは1ホール落とすだけです。そのためスコアの噛み合わせも重要になってきます。

まず、交互に打っていくフォアサムは仲が良くないと組ませられないと思いますね。「相手に難しいショットを残してはいけない」とか少しでもネガティブなことを考えるとダメ。フォアサムはパートナーに申し訳ないと思った時点で負けです。相手が誰であろうと、次に打つショットがどんな状況であろうと、自分のワンプレーに集中できるかが重要。ダブルスなんだけど、自分のペースを崩さずに普段通りのプレーをして、お互いに自分のゲームを組み合わせていくことが大切になります。

もう一つのフォアボールはイケイケでトッププロのバーディ合戦が見どころです。ドライバーをぶっ放して、ピンをデッドに狙って、相手関係なくバーディパットを果敢に狙っていく。トップランカーの戦いだから、フォアボールで二人が同じホールでボギーを打つケースはほとんどありません。フォアボールは二人が積極的に狙っていかないと勝てないでしょう。

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タケ小山プロフィール

1964年生まれ。プロゴルファー・ゴルフ解説者。米国でゴルフ場所属のプロゴルファーとして18年過ごし、日本帰国後その豊富な知識と経験でゴルフネットワークのPGAツアー・メジャー中継などの解説を努めている。また、3年連続となる「2016日本シニアオープン」に出場するなど、プロゴルファーとしての活躍もみせている。