海外男子

PGAツアーとヨーロピアンツアーの違い「近年、欧州選抜が強いのはチームワークの差」

2017年2月23日（木）午後1:01

9/30（金）に開幕する米国選抜vs欧州選抜の対抗戦「ライダーカップ」。その歴史と魅力について、ゴルフネットワークで解説を務めるタケ小山氏が全５回にわたる「ライダーカップ講座」を開講。これを読めば、あなたもゴルフ仲間にちょっと自慢できる「ライダーカップ通」になれるかも？

欧州選抜の強みは「チームの雰囲気作り」

欧州はここ20年（10大会）で8勝と圧倒的な強さを見せています。

どうして欧州が強いかというと、一つはアメリカのPGAツアーで戦うヨーロッパの選手が多くなったことで選手層が厚くなったからです。元々、欧州の選手はヨーロッパかメジャーでしかプレーしなかったのが、近年はステンソンやルーク、ガルシアといったPGAツアーに常駐する選手が増えました。だから、ライダーカップの選手を選抜するのに欧州ツアーのランキングだけではなく、世界ランキングも導入したのです。

また、ヨーロピアンツアーはいろんな国で開催されるので移動も一緒だし自然と仲が良くなりますが、アメリカの場合は州が変わるだけなので基本的には個人任せ。そのせいか、個性の強い米国に比べて、ヨーロッパはみんな裏方に回れる選手ばかり。自分がというよりは、全員で戦おうっていう雰囲気。ガルシアやローズといった誰と組んでも良いオールマイティな選手が多いのは強いですよね。

※次回講座は、「マッチプレーの醍醐味」についてです。

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タケ小山プロフィール

1964年生まれ。プロゴルファー・ゴルフ解説者。米国でゴルフ場所属のプロゴルファーとして18年過ごし、日本帰国後その豊富な知識と経験でゴルフネットワークのPGAツアー・メジャー中継などの解説を努めている。また、3年連続となる「2016日本シニアオープン」に出場するなど、プロゴルファーとしての活躍もみせている。