デイ、スピース、ファウラーに聞いた！ 全米オープン開催コース「オークモントCC」の攻略方法
2016年6月16日（木）午前10:05
今季メジャー第2戦「全米オープン」がいよいよ開幕。全米オープンといえば、4大メジャーの中でも最もタフなセッティングで行われ、優勝スコアがイーブンパーとなるように設定されるなど、選手には忍耐力が要求される。その開催コースの中で特に難しいとされているのが今年の舞台となる「オークモントCC」だ。
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'>default同コースで全米オープンが開催されるのは9度目になるが、過去8試合のうち4日間をアンダーパーでプレーしたのは、わずかに23人しかいない。最も良い優勝スコアは5アンダーで、53年にベン・ホーガン、73年ジョニー・ミラー、94年アーニー・エルスの3人。07年においては優勝スコアが5オーバー（優勝者はアンヘル・カブレラ）とプロゴルファーとして全てのスキルが試され、わずかなミスも許されない最もタフなコースだ。
それだけに真の実力者を決めるに相応しい大会で、優勝候補は必然的に経験と実績のある世界ランキング上位者となってくるだろう。では、その実力者たちは難攻不落なコースをどのように攻略するのだろうか。世界ランク1位のジェイソン・デイ、2位のジョーダン・スピース、4位のリッキー・ファウラーに戦略方法を聞いた。
ジェイソン・デイ「このコースはフェアウェイキープが鍵」
「このコースはフェアウェイキープが鍵になりますが、例えフェアウェイを捉えても、このグリーンにボールを止めるのは難しいと思います。これからさらに硬くなってきますし、そうなればフェアウェイをキープするのは困難を極めるでしょう。さらにフェアウェイを外してしまえば、ピンどころかグリーンにすら寄せられないと思います」
「一番大切なのは無理をせず、悪いことが起きてもしょうがないと理解することですね。ここは大叩きしやすいコースなので仮にトラブルになっても、ミスを最小限に抑え、グリーンのどこかに乗せて2パットのボギーで凌いで、どこかでバーディーを取ればいいという考えでプレーしなければなりません。とても厳しい戦いで辛いプレーが続くのが想定されるので、そんな状況に耐えられなくなって自己嫌悪に陥る選手も出てくると思います。ですが、自分はそうならないように心がけたいですね」
ジョーダン・スピース「最終ホールまでにアンダーパーを出す選手は現れない」
「全米オープンは1年に1回訪れる試練で、今年は最も難しいコースで行われます。特にこのコースのラフやバンカーのセッティングを見ると、バンカーの砂の量はとても多いので、フェアウェイバンカーからグリーンに乗せることはとても難しくなると思います。また、上がりの5ホールでフェアウェイを外してしまうと、4打や5打のリードはすぐに消えてしまうでしょう。良いティーショットを打っても、少しでもフェアウェイを外してしまえば、3メートル以上のパーパットが残る恐れが出てきます。私はいつもメジャーでは、普通の試合の2倍の忍耐力が必要だと言ってきましたが、特にこのコースは我慢のプレーが求められますね」
「日曜日に18ホールをプレーしましたが、風も強かったので、きちんとスコアを取ったら、75くらい叩いていたと思います。思い通りのショットが打てれば、バーディーチャンスにつけられるホールが何個かありますが、それでもイーブンパーで満足の行くスコアです。最終ホールまでにアンダーパーを出す選手は現れないでしょう。大変になるかと思いますが、とても楽しみにしています」
リッキー・ファウラー「全てのパットをソフトに打てばいいわけではない」
「このコースはゴルフのあらゆる要素が試されるので楽しみです。グリーン上では平らなラインでも充分に速く感じるので、下りのパットはさらに厳しくなると思います。だからといって、全てのパットをソフトに打てばいいわけではありません。返しの上りのパットはしっかりと打たなければいけませんし、傾斜が多いのでよりシビアなジャッジが必要となってきます」
「さらにラフに入るとやっかいなところが何箇所かあります。例えば、1オン可能な17番ホールのグリーンの左手前は、本来なら逃げ場として使いたくなりますが、このコースで最も深いラフになっています。また、２打目地点にも同じような処置が施されています。ラフに入ると粘っこい芝が生えているので、そこもしっかり攻略しなければなりません」
多くの選手が口を揃えて「最も難しいコースだ」というオークモントCCを実戦でどのように攻略していくのか、それぞれのプレーに注目だ。
LIVE FROM オークモントCC 6月14日号より
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