松山、パターをマレット型に変えて好発進! 「家に眠っていたパターを使ったらすごくよかった」
2016年1月22日(金)午前11:03
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“第5のメジャー"ザ・プレーヤーズ選手権の初日、松山英樹は8バーディ、2ダブルボギーの4アンダー68で23位タイ発進。単独首位は世界ランクNo.1のジェイソン・デイがコース記録タイの「63」をマークし、後続と2打差をつけた。
舞台となるTPCソーグラスはツアー屈指の難コースで出場選手は口を揃えて「このタイトルは大きな意味を持ちます」といい、ディフェンディング・チャンピオンのリッキー・ファウラーも「私のキャリアで最も誇れる優勝。一生大切にします」とどの大会よりもハイレベルで争われることが分かる。そのタフなコースで松山はダブルボギーを2つも叩くものの、バーディを8つも量産し、我慢強いプレーをみせた。その好調の理由には新しいパターを投入したことにあるようだ。
「3年前ぐらいに作ってもらった一回も使っていないパターを試しに家から持ってきた」とピン型からマレット型に変更。「パターの調子がよくなかったので、グリップも入れ替えて、今日使ったらすごくよかった」とこの日は24パットと好調をみせた。しかし、明日も使用するかの問いには「ピン型よりは楽だなーって感じはしましたけど、やっぱりエースに戻そうかなという気持ちはあります」と明日のスタート前までにテストして慎重に決断を下す。
パットの調子は上々だが、ダブルボギーを打った8番のパー3、11番のパー5ではティーショットで球を曲げる場面が見受けられた。このモンスターコースではティーショットを曲げると、簡単にダブルボギーを打ってしまう落とし穴が多くあるのが特徴。それでも、解説の大町昭義は「バーディをたくさん獲るということはエネルギーになりますから、2日目の糧になるのではないでしょうか」と指摘。明日以降の松山のプレーに期待したい。
一方、このタフなコンディションのなかでコース記録タイを記録したデイ。「このコースの攻略法を変えて、モチベーションも高まっていました」と語ったが、昨季大会では初日「69」の好発進から2日目を「81」とした苦い経験があるため、明日以降も油断は許されない。世界王者として挑むデイがコースへの感想や明日に向けた意気込みを語っている。
ジェイソン・デイ
「今日は例年に比べてボールが止まりやすく、フェアウェイでもボールがよく転がりました。気温も高く、ボールがかなり飛ぶのでより短いクラブでスピンをかけて、ボールが止まりやすい。それが多くの選手がロースコアを出せた理由です。今週は高温で、好天が続くようなので グリーンは硬くなり、早くなっていくでしょう。その分、距離を稼げる点でラクになりますが、同時に硬くなったフェアウェイを捉えるのがとても難しくなります。となると、グリーンで止めるのも今より難しくなりますからスコアも高くなると思いますが、今は第2ラウンドに気持ちを集中させます」
世界王者としての意地を見せつけることはできるのだろうか。好調なデイと松山の明日以降のプレーに注目だ。
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