怪我に泣いた1年もリオ五輪で見せた勝負強さ ?インビー・パーク?
2016年5月5日(木)午後0:00
今季米女子ツアーでプレーしたのはわずか10試合。2011年以来の未勝利、ロレックスランキング(女子世界ランキング)は開幕前の2位から10位(12月12日時点)まで落ち込むなど、元女王・インビー・パーク(韓)にとって2016年は難しい1年となった。
異変が起こったのは今年1月。オフの間に左手親指を負傷し、満足にクラブを振れない時期が続いた。開幕戦は第1ラウンドで無念の棄権。2月以降も思うようにスコアを伸ばせずに苦しんだが、それでも3月はキアクラシックで単独2位、ANAインスピレーションで6位タイと徐々に調子を上げてきているように見えた。
しかし負傷は思いのほか深刻だったようで、5月はキングスミルチャンピオンシップ、LPGAボルヴィックチャンピオンシップで連続して棄権。史上初のメジャー4連覇がかかったKPMG女子PGA選手権では、初日のプレーを終えた時点で条件を満たし、史上最年少でLPGAゴルフ殿堂入りを果たしたものの、翌日には予選落ちと寂しい結果に終わってしまった。
そんなパークにとって明るいニュースとなったのは8月のリオデジャネイロ五輪。大会2日目に首位に立つと、3日目、最終日とその座を守り切り、2位に入った現女王・リディア・コ(ニュージーランド)に5打差をつけて、母国に栄冠をもたらしてみせた。
現時点で最後のツアー競技出場は6月のKPMG女子PGA選手権。怪我のこともあり、今後については不透明な状況だという。しかしあの無類の強さを見せた元世界ランクNo.1がこのまま終わってしまうのでは寂しい。怪我さえ癒えれば優勝争いできることはリオ五輪で証明済みだ。2017年は再び強いパークの復活に期待したい。
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