R.マキロイとJ.スピースはライバル関係!? 「スピースに追いつくことが目標」
2016年1月31日(日)午前11:00
今週から開催される欧州ツアー、アブダビHSBCゴルフチャンピオンシップには世界ランキング上位6人のうち4人を含む強豪が勢揃いとなった。また予選ラウンドでジョーダン・スピース、ローリー・マキロイ、リッキー・ファウラーの豪華な3人が同組で回ることで注目が集まっている。
スピースはマキロイ、リッキーと初日から同じ組でプレーするのは3年ぶりで「マキロイとリッキーとは普段から仲が良く、友情を深める一方で切磋琢磨しています。こんな組み合わせは今後めったに見られないと思います。3人が同じ組になることは、まず考えられませんからね」とハイレベルで競い合うことを楽しみにしている。
また、マキロイに対してライバル意識があるのかという問いに「特別なライバル関係があるとは思いません。マキロイは過去数年に若手No.1にふさわしい活躍を見せてきました。昨年、私は素晴らしい1年を過ごしましたが、マキロイのレベルに達するには後数年かかると思います。リッキーやジェイソン・デイも同じ気持ちでしょう。今後、数年間私たちがずっと熾烈な争いを繰り広げることによって真のNo.1が決まると思います」と世界No.1の実力にも関わらず謙虚な姿勢で冷静に語った。
一方のマキロイもライバル関係になるにはもうワンランク上のレベルになってからだと主張。「スピースの言うように私たちが他の選手を突き放しているとは思いません。私とスピース、デイが世界ランキングの上位3人とはいえ、ほかにも優れたプレーヤーが多く、彼らを軽く見ることはできません。私の目標は、去年ベストの活躍を見せたスピースに追いつくこと。お互いずっといいプレーができれば、いずれライバル関係が生まれ、ゴルフ界にとってプラスになると思います」
そんなゴルフ界で最も注目されてる2人だが、ゴルフの調子はどうなのかセントラルでおなじみのトリップ・アイゼンハワーが分析した。
……ジョーダン・スピースの調子について
「スピースは今年の初戦でいきなり優勝しましたから、昨年から好調キープしていることを証明しました。15年シーズンと14年シーズンのデータを比べると、ドライビング、アプローチ、ショートゲーム、パッティングの4つで、15年シーズンに順位を上げた一方、残り60ヤードと100ヤードの間からのショットでは、12位から48位へ順位が下がってしまいました。そこで、シーズンオフにコーチであるキャメロン・マコーミック氏の指導のもとウェッジでの距離のコントロールに磨きをかけてきたそうです。その効果が、ヒュンダイトーナメントオブチャンピオンズで表われました。何かを変えようとせず、弱点を克服したことが功を奏しています」
……ローリー・マキロイの調子について
「マキロイにとっての課題、もう少し安定させるべき点はパッティングです。マキロイは昨年最後に出場した大会、DPワールドツアーチャンピオンシップドバイで優勝しましたが、そのときもパッティングの安定感はいまひとつでした。パッティングのカリスマコーチ、デーブ・ストックトン氏は『ややアッパーブローのインパクトになり、パターを低く押し出すストロークになっていないことが原因だ』と話しています。パターを低く押し出すことができないと、ライン通り打ち出せてもボールはライン上に留まりません。マキロイは左手だけでパターを持ち、インパクトのあともヘッドを低く保って、あと数センチ先までターゲット方向に押し出す練習をしています。そのストロークをマスターすれば、再び快進撃を見せると思います」
ゴルフセントラル 1月21日号より
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写真提供:Getty Images