歴代覇者の年齢に注目 L.ウェストウッドのメジャーVの可能性を探る
2015年12月13日(日)午前10:47
先ごろジェイミー・ドナルドソンの優勝で幕を閉じたタイランドゴルフ選手権。同大会ではトップ12人のうち有資格者を除く上位4人に「全英オープン」出場権が与えられ、優勝したドナルドソンやリー・ウェストウッドら4人がその切符を手に入れた。
(写真提供:Getty Images)
昨季覇者のウェストウッドは、3打差2位タイで連覇こそならずも「95年から毎年出ている1番大事な大会。来年もプレーできるのは嬉しい」と全英行きへの喜びをコメント。さらに、ドナルドソンとウェストウッド世界ランキング50位以内に食い込み、4月に開催される「マスターズ」の出場権獲得に大きく前進している。
前回王者としても大きな重圧のかかった4日間。そこで見事に2つのメジャー大会への出場を決めたウェストウッドだが、欧州ツアー通算23勝を数えながらもメジャーでは勝利のない42歳にとって、あまり知りたくないであろう事実がある。それはメジャー大会の“年齢"にまつわるデータだ。
上に挙げたのは1980年以降のメジャー覇者で「42」歳以上の選手。メジャー大会は同年からこれまで144回開催されているが、42歳以上の選手の優勝回数はたったの10回で、勝率はわずか6.9%にとどまる。大会別に優勝者数をみると、全米オープンが5人、マスターズと全英オープンがそれぞれ2人で、全米プロは1984年のリー・トレビノのみとなっている。
しかし当然、これだけでウェストウッドのメジャー初Vが望み薄とは言えない。米国Golf Channel解説のブランデル・シャンブリーとアーロン・オーバーホルザーも、ウェストウッドにとってコースとの相性の良さは好材料だとしながら、優勝の確率が高いのはマスターズだと分析する。
アーロン・オーバーホルザー
「来年のメジャーの舞台は全英オープンがロイヤルトルーン、そして全米プロがバルタスロールですが、どれもウエストウッドと相性のいいコースといえます。2004年の全英が開催されたロイヤルトルーンでは4位でしたからね。そして2010年のマスターズでは、フィル・ミケルソンに次ぐ2位。今のパッティングの調子を維持できれば、来年メジャー大会で優勝する可能性は十分あると思います」
ブランデル・シャンブリー
「優勝の確率がもっとも高いメジャー大会はマスターズでしょうね。ウェストウッドは過去8年のうち6年でパーオン率のトップ10に入っていましたし、とりわけ2010、11年はトップにつけていました。彼が得意とする球筋もオーガスタのコースに合っています。パッティングの調子を取り戻し、世界ランクトップ50につけた自信も備わり、アジアの大会で見せてきた強みをここ一番で発揮してくれるかもしれません」
全英かマスターズか、どのメジャーにしても勝利出来ればキャリアのハイライト。かつての世界王者が大舞台で輝きを放つことに期待したい。
ゴルフセントラル 12月14日号より
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