世界基準。PGAツアー3年目の松山英樹が見据える先にあるものとは?
2015年12月3日(木)午前11:28
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2016年のリオデジャネイロ五輪で、112年ぶりに正式種目に復活するゴルフ。2020年に東京五輪を控える日本にとっては、スポーツの祭典であるオリンピックで日本のレベルを世界へアピールしたいところだ。
ワールドランキングをもとに決定される代表メンバーの中で、メダルの期待がかかる最有力候補は何と言っても松山英樹だろう。
世界を代表するプレーヤーに
昨シーズンを振り返り、「(一昨年に)1年間経験してPGAツアーがどういう雰囲気でどういうコースなのかわかったことが大きかった。」と語った松山。
PGAツアー本格参戦2年目は優勝こそなかったがトップ10入り9回、獲得賞金は日本人過去最高額となる4億円を突破。シーズン終了後はアメリカ選抜対世界選抜の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」にも出場するなど名実ともに世界を代表するプレーヤーとなった。
? ザ・プレジデンツカップでは、「プレッシャーのかかる場面でショット、パットともにうまくプレー出来たことは自信になった。」と話すように、強豪アメリカ選抜を相手に堂々たるプレーを見せた。チーム戦という重圧の中で目を疑うプレーも目の当たりにした。
「トッププレーヤーでもミスをすることはある。自分自身を追い詰め過ぎるのも良くないのかな。」と新たな発見も。
コースマネジメントの変化とスイングへのこだわり
ショットのスコアへの貢献度を表すSTROKES GAINED TEE-TO-GREENでは昨シーズン8位につけるなど、ジョーダン・スピースらも舌を巻くショットの持ち主でもある松山だが、「アイアンの精度が向上したとは感じていない。」と言う。
「一昨年の方がショットを曲げて、グリーンを外すことも多かったけどピンサイドに外すことが多かった。昨シーズンはコースを知ったことで外してはいけない場所がわかってきたので、安全にいくケースも多くなった。」とコースマネジメントの変化を口にした。
2016年に向けては「ショットは悩んでいてもひどいレベルにはならない。昨シーズンのスタッツを見てもショットに関しては悪くても常にトップ10にいた。」と世界トップレベルのフィールドで戦える自信をのぞかせた。
それでも、「自分がどういうスイングをしたいか、それが今は毎週違うから少しずつ色々と変えている。試行錯誤やっている中で、安定してきたものもあるけどミスもある。ミスを減らし確率を上げていくことで優勝争いの回数も増えてくる。」と話す言葉からは、“世界で戦う上で必要とされるレベルの高さ"を感じた。
PGAツアー2勝目への自信
PGAツアー2勝目について聞くと、「自分に足りていないものはない。自分が勝てると信じていないと2勝目は来ないですよ。」とはっきりとした強い口調で語った。
常に世界ランキング20位以内をキープし、世界を知る松山だからこそ語ることができる優勝への道筋。
「これまでの2年間の経験をどう活かしていくのかは自分次第。」
世界に誇るショット力、そして2年間PGAツアーで経験し培ったコースマネジメントと精神力。リオデジャネイロ五輪も控える2016年、あくなき挑戦と進化を続ける松山はどんな軌跡を残すのだろうか。
?新春特別番組「松山英樹の軌跡」より?
「松山英樹の軌跡 ?頂上への間奏曲(インテルメッツォ)?」は本日1月1日(金)午後9時?放送!
世界ランキングの日本勢最上位プレーヤーとして活躍を続ける松山英樹。TOP10入りが実に9回という高い安定感を示したものの、目標にはわずかに手が届かなかったが、「Hideki Matsuyama」の存在感を世界に示してきた。そんな松山への単独インタビューが実現。「2016年こそは・・・」。雌伏の時を経て、次なる頂上を見据える松山の想いをお届けする。
■放送予定
1月1日 (金) 午後9:00?10:00(再放送あり)
【詳細】松山英樹の軌跡 ?頂上への間奏曲(インテルメッツォ)?
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写真提供:Getty Images