PGAツアーのOHLクラシック at マヤコバ2日目。グラエム・マクドウェルが9つのバーディを奪い、8アンダー64をマークして単独トップに浮上。ツアー優勝は2013年以来遠ざかっているが、久々のトロフィ獲得に向けて最高のポジションにつけた。

グラエム・マクドウェル
「とてもリラックス出来ていて、ここ2試合は2016年を前に何かきっかけを掴むことがが目的で、良い成績が残せたなら、それはそれで良いし、残せなければ来年に向けてまた準備をすれば良いという感じだ。だからきら気に肩の力を抜いてプレーしようという気持ちでいる。ここ2カ月ほど、成績にはつながっていないが、それでも自身は取り戻しつつある。だから決勝ラウンドでもリラックスしたゴルフを続けて、それで良い成績が残せればボーナスのようなものだ」

2日目に叩きだした「63」を自身のベストスコアに1打足りないだけの過去2番目の記録だった。しかし、これまではロースコアを優勝に繋げることが出来ていない。2015年はマクドウェルらしくないゴルフが続いているが、理由は何になるのだろうか？

トリップ・アイゼンハワー
「パッティングです。ドライバーも普段はフェアウェイキープ率でツアーのトップ15以内に入っていますから、マクドウェルの基準から見ると良くありませんでしたね。ドライバーの調子は戻ってきましたが、パッティングはまだまで、2シーズン前はツアーのストロークス・ゲインド・パッティングのスタッツで1位だったのが、今年は1メートル80センチ以内のパットで去年の6位から111位へ。2メートルから6メートルのパットでも16位から166位に落ちています。6メートル以内のパットが入らないと、なかなか良いスコアでは回れませんし、飛距離が出ずにラフに捕まる回数が多くなると、1月以来トップ10フィニッシュなしということになってしまいます」

1年弱でトップ10入りがわずか1回にとどまっているマクドウェル。メジャーでの優勝経験があるとしても、これほど優勝争いから遠ざかると、決勝ラウンドでプレッシャーを感じるだろうか？

トリップ・アイゼンハワー
「本人もプレッシャーを感じながらプレーしたいと思います。長い間遠ざかっていた感覚ですからね。でも、マクドウェルにとっては全米オープン優勝で得た5年間のシードが今シーズンで切れますから、しっかり成績を残すことが大事で今週優勝すればまた世界ランクトップ50に入り、メジャーやWGCの大会に出続けることが出来ます。そういった意味でも重要な決勝2ラウンドになるかもしれませんね」

決勝ラウンドに向けてたくさんの選手がプレッシャーを感じることは間違いないが、PGAツアーでは今シーズン5試合で5人の初優勝者が生まれている。今週の顔ぶれを見ても同じようなパターンが予想出来るが、パトリック・ロジャースにその可能性はあるだろうか？

トリップ・アイゼンハワー
「あると思います。経歴を見ても学生時代のタイガーの記録を破っていますし、昨シーズン、シードなしでPGAツアーに参戦してそこから今シーズンのシードを決めるだけの力を持っていますからね。しかし、ここまでの成績を見ると予選ラウンドは良くても決勝ラウンドで苦しむ傾向があります。過去2年のラウンド別平均スコアをみると最初の2ラウンドは上位にいますが、その後はかなり順位を落としています。でも今回のコースはその心配もないと思いますし、ソフトなコンディションというのは、飛距離の出る選手に有利です。地面が硬いと飛ばす選手はフェアウェイを突き抜けてトラブルになる心配がありますが、柔らかければ思い切り振ってパー5でバーディを狙っていけますし、3番ウッドやユーティリティでティーショットを打っていけます。今シーズン初優勝したジャスティン・トーマスと同じように、ここで優勝できるかもしれませんよ」

果たして復活を期すベテランか、それでも新星か。週末の戦いから目が離せない。

ゴルフセントラル 11月14日号より

ニュース番組「ゴルフセントラル」毎日放送！

ゴルフ界の出来事をどこよりも早くそして詳しく伝える唯一の日刊ゴルフニュース番組「ゴルフセントラル」。主要ゴルフ試合のリーダーボードやハイライトだけでなく、解説者のコメントも交えゴルフをあらゆる角度から分析。また、人気選手の素顔にも迫る特集なども放送。

【放送予定】ゴルフセントラル

【オススメ】「GOLF NETWORK PLUS TV」なら、スマホ・PC・タブレットで「ゴルフセントラル」がいつでも見れる！

写真提供:Getty Images