海外男子

毎年恒例の人気親子大会が今年も開幕！

2015年11月23日（月）午前10:23

　非公式イベントながら毎年恒例のPNCファーザーサンチャレンジが現地時間12日にフロリダ州のリッツカールトンGCを舞台に開幕。メジャーチャンピオンなどのトッププレーヤーのみがエントリーでき、親子で36ホールをラウンドする人気の大会だ。

　昨季大会では、ベルンハルト＆ジェイソン・ランガー（ともに独）組が初日を10アンダー「62」で回りトップタイに立つと、第2ラウンドでも「59」を叩きだしタイトルを獲得。当時14歳のジェイソンは、2005年にステファン兄弟が記録した15歳での最年少優勝記録を塗り替えた。

　迎えた第1ラウンドではビジェイ＆カース・シン（フィジー）組が13アンダー「59」と叩きだし、単独トップ発進。シン組は2番でバーディを先行させると、4番からは5連続バーディを奪取。さらにバックナインでも5つのバーディを積み重ねると、最終18番パー5ではイーグルをマークし、1イーグル、11バーディ。「父親とプレーするのは常に楽しいよ」と息子のカースが話せば、ビジェイも「彼のプレーはとても良かったよ」と褒め称えた。

　しかし、スクランブル方式（2人がティーショットを打ち、良い方のボールを選び、そこからまた2人が第2打を打ち、良い方を選択して進む）の最終日では、2打差2位タイから出たラニー＆タッカー・ワドキンス（米）組が、前半3番から5連続バーディを奪取すると、5アンダーで迎えた後半もノーボギーのまま4バーディを重ねて9アンダー「63」。最終18番のバーディで、デービス＆ドルー・ラブIII（米）組、フレッド＆テイラー・ファンク（米）組、ラリー＆ドリュー・ネルソン（米）組と通算20アンダーに並び、勝負は4グループによるプレーオフへと進む。

　するとその1ホール目、18番パー5で早くも決着。ラニーが5番ウッドでの2打目を12メートル強に寄せると、息子のタッカーが見事にイーグルパットを沈め、ワドキンス親子が逆転でトロフィを掲げた。これには2012年覇者のデービス・ラブIIIも「タッカーとラニーは今週、ことごとくパットを成功させていた。勝つためにはああいうプレーが必要だ」と称賛を口にしている。

　ビジェイ＆カース・シン（フィジー）組は、最終日で6アンダー66に終わり、通算19アンダー5位タイに後退。連覇を狙ったベルンハルト＆ジェイソン・ランガー（独）組は通算18アンダーの7位タイとなった。また、来年1月で76歳を迎える帝王ジャック・ニクラウス（米）とゲーリーのコンビは、2日間を64-65で回り、通算15アンダー14位タイで大会を終えている。