海外男子

全てが決まるシングルスマッチ　REX倉本が展開を予想

2016年2月26日（金）午前10:41

3日目の競技を終えて、いよいよシングスマッチ12試合を残すのみとなったザ・プレジデンツカップ。米国チームのリードはわずか1ポイントと戦前の予想を覆す接戦となっているが、全ての結果を左右するシングルスマッチの展望をREX倉本が語った。

パトリック・リード vs ルイス・ウーストハウゼン
「まずはウーストハウゼンが出てきます。今回のMVP候補の一人なのですけど、いきなりインターナショナルチームは彼を起用してきました。ウーストハウゼンのボールストライキングとパッティングはものすごいものがあります。今年はシーズンの中盤からパッティングで開眼して、その勢いが続きそうな気がします」

リッキー・ファウラー vs アダム・スコット
「ザ・プレーヤーズを制したファウラーとマスターズ王者のスコット。今シーズン、スコットはグリーン上で苦労しています。クロスハンドやクローグリップを試していますが、不発。3日目もパットを決めることができませんでした。今までの悪いイメージが明日払しょくできるとは僕は思えないですが、彼のボールストライキングに期待したいですね」

ダスティン・ジョンソン vs ダニー・リー
「キャプテンのプライスは、ダニー・リーに期待しているのですが、ここまでは思ったような働きが出来ないでいますね。彼はパットが上手い選手ですから、ショットで感覚を掴めばDJに挑んでいけると思います」

J.B.ホームズ vs 松山英樹
「松山選手は初日グリーン上で苦労しましたが、3日目は絶好調でした。ボールストライキングは普段から言うこともなく、今日も午前中の18番以降ますます磨きがかかりましたよね。このパッティングが明日も続けば、このマッチは松山選手が勝てると思います」

バッバ・ワトソン vs トンチャイ・ジェイディ
「マッチプレーでは、最初にグリーンに乗せる選手にアドバンテージがあると言われています。この組み合わせを考えると間違いなくトンチャイが2打目でグリーンに乗せてきます。そこでプレッシャーを与えられれば、大番狂わせもあると思います」

ジミー・ウォーカー vs スティーブ・ボウディッチ
「この戦いはどう転ぶかわからなないですね。二人とも距離が出る選手で、このコースは距離が出せる選手が有利なのは間違いありません。終盤にどれだけボールをコントロールできるかがカギになると思います。接戦になると思いますよ」

フィル・ミケルソン vs チャール・シュワーツェル
「二人とも距離も出て、アイアンショットも切れています。ミケルソンに分があると言いたいですが、シュワーツェルはプレジデンツカップで無類の強さを発揮します。彼はマッチプレーだとのびのびとプレー出来ます。ミケルソンと互角、互角以上に戦う可能性もあると思いますよ」

クリス・カーク vs アニルバン・ラヒリ
「お互いプレジデンツカップデビューを飾っている二人ですけど、今週はここまでグリーン上で苦労しています。特にラヒリはことごとく外しています。グリーンを読み切れていないことで決め切れていないですね。ただ、カークも苦労しているので、どのようなプレーをするのか注目ですね。このマッチも、スタープレーヤーのマッチも、どちらも1ポイントですから、重要になります」

ジョーダン・スピース vs マーク・リーシュマン
「いま地球上で一番強い男、ジョーダン・スピースも3日目の午前中は珍しくパッティングが決まっていませんでしたが、最終18番で勝負を決めるパットを決めて流れが変わりました。午後はスピースらしいプレーが戻ってきました。明日はスピースが強いのではないですかね」

ザック・ジョンソン vs ジェイソン・デイ
「今までのプレジデンツカップでミケルソンと組んだキーガン・ブラッドリーは、チーム戦では相乗効果で良いプレーが出来ていたのですが、マッチプレーになると流れがつかめずに負けていたのですよ。ただ、今回のベテラン二人のコンビはハイファイブをする訳では無くて、握手をして冷静にプレーしてきました。その強い流れはシングルスでも繋がっていくんじゃないかと思います」

マット・クーチャー vs ブランデン・グレイス
「24人の選手で一番良いプレーをしているのがグレイスです。彼の唯一の弱点はグリーン上でしたが、それが良くなりましたよね。今週は日を追うごとに自信をつけています。もしかしたら早い段階で決着がつくのではないかと思うぐらい調子が良いですよね」

ビル・ハース vs ベ・サンムン
「今回のプレジデンツが始まった時、誰がここまで世界選抜が健闘すると思ったでしょうね。紙の上では米国チームが圧倒的に有利な中でこういう展開になって、最終12マッチにこの組み合わせが来ると誰が予想しましたかね？兵役に行く前のベ・サンムンに対して、キャプテンの息子であるビル・ハースが挑む。これ以上にないお膳立てがベ・サンムンには出来ましたね」

LIVE FROM プレジデンツ杯10月10日号より