欧州ツアーのファイナル・シリーズ第3戦、BMWマスターズが現地時間12日に中国のレイク・マラレンGCを舞台に開幕。第1ラウンドの競技を終え、ツアー通算11勝を誇るセルヒオ・ガルシア（スペイン）が8アンダー64のラウンドで単独首位に立った。

　ファイナル・シリーズもいよいよ残り2試合と佳境を迎える欧州ツアー。レース・トゥ・ドバイ（賞金ランキング）で30位につけるガルシアは、出だし10番から幸先良くスコアを伸ばすと、12番から立て続けに3バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がる。1ボギーを挟んで迎えた後半は、1番からの7ホールで5バーディのチャージをかけ、9バーディ、1ボギーのラウンドで最高のスタートを切っている。

　同ツアーでの今季自己ベストタイを記録したガルシアは「風もそれほど無かったし、コンディションはとても良かった。ドライバーが好調だったことが良いアイアンショットにつながったと思う。ナイスラウンドだったよ」と会心のラウンドを振り返っている。

　トップと1打差の2位タイは、シリーズ初戦で今季初白星を手にしたビクトル・ドゥブイソン（仏）とアン・ビョンホン（韓）の2人。レース・トゥ・ドバイで5位につけるジャスティン・ローズ（英）は6バーディ、1ボギーの5アンダー67でトンチャイ・ジェイディ（タイ）、ポール・ケイシー（英）とともに3打差6位タイの好位置につけた。また、同ランク18位のヘンリック・ステンソン（スウェーデン）は4アンダー68の9位タイとなっている。

　同ランク3位のシェーン・ロウリー（アイルランド）は2アンダー70でホールアウトし、同ランク4位のルイス・ウーストハウゼン（南ア）らと並ぶ24位タイに。ロウリーとウーストハウゼン、そしてローズの3人は今大会2位タイ以上で、今週不在のローリー・マキロイ（北アイルランド）を逆転して同ランク首位に立つ可能性があり、2日目以降も目が離せない。

　また、同ランク2位のダニー・ウィレットは、2アンダーで迎えた後半に1バーディ、3ボギーと失速。イーブンパー72でホールアウトし、昨季覇者マルセル・シエム（独）らとともに48位タイにつけた。今週の28位タイ以上がマキロイから同ランク首位を奪い取る条件だけに、第2ラウンドでの巻き返しに期待がかかる。

「BMWマスターズ」は全ラウンド生中継！大会2日目は13日（金）午後1時30分?お届け！スマホ・PC・タブレットでも視聴可能！

「ザ・ファイナル・シリーズ」第3戦。今大会後、レース・トゥ・ドバイランキング60名までが、ふるい落とされるだけに、年間チャンピオンの座を手にするため重要な大会となる。昨年は、アレクサンダー・レビが3日目までビッグスコアをマークし大会をけん引するも、最終日に6ストローク落とし、マルセル・シームとのプレーオフへ。1ホール目でバーディーを奪ったシームが1年ぶりのツアー優勝を飾った。長い戦いも、ついにクライマックスが迫る！

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写真提供:Getty Images