「『61』でも大満足だ」P.ローリー、新記録逃すも自己最高スコアで首位タイ発進
2015年11月27日(金)午後0:00
欧州ツアーのKLMオープンが現地時間10日、オランダのケネマーG&CCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。1999年全英オープン覇者のポール・ローリー(スコットランド)が9アンダー「61」を叩き出し、ツアー初勝利を目指すウェイド・オームズビー(豪)と首位を分け合った。
悪天候の影響によりプリファードライ(拾い上げてプレースしても良いライ)採用のもとで行われた大会初日。3週前のメイドインデンマークで今季初のトップ10入り(6位タイ)を果たしたローリーは、立ち上がり12番でイーグルをマークすると、前半のうちにさらに4バーディを重ねて「28」の折り返し。後半もスコアを落とすことなく3バーディを上積みし、1イーグル、7バーディで惜しくもツアー史上初の「59」には届かなかったが、それでも自身のツアーベスト「63」を上回り、リーダーボードのトップを射止めた。
プリファードライ採用により、もしこの日「59」を達成していても実際いは公式記録として認められなかった。それでも、ローリーは「『59』という数字が頭をよぎったよ。後半7番では3番ウッドでうまく寄せてから長めのイーグルパットを打ったが、あれが入っていれば最後の2ホールを1バーディでよかったんだ。ただ、それでも『61』で大満足だ」と会心のラウンドを振り返っている。
トップと1打差の単独3位はリチャード・ブランド(英)。さらに1打差の4位タイには地元出身の2013年王者ヨースト・ルーテン(オランダ)やジェームス・モリソン(英)ら5人が続いた。今季1勝のソレン・ケルドセン(デンマーク)は6アンダー9位タイにつけている。
2012年以来3年ぶりに今大会参戦となった2010年覇者のマーティン・カイマー(独)は、5バーディ、2ボギーの3アンダー67で26位タイ発進。前半出だしからボギーを叩きながらも6番からの連続バーディで持ち直したカイマーは、1アンダーで迎えた後半も11番から立て続けに2バーディを奪取。以降はスコアを伸ばし切れなかったものの、王座奪還へまずまずの滑り出しを見せた。
そのほか、メジャー8勝を誇るトム・ワトソン(米)は3バーディ、2ボギーの1アンダー69で61位タイとなった。一方、2016年ライダーカップの欧州選抜主将を務めるダレン・クラーク(北アイルランド)は1オーバー71で102位タイと出遅れている。
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オランダオープンとして1912年にスタートした歴史ある大会で、今年が96回目の開催。開催コースは世界トップ100コースにも数えられる、オランダが誇る名門、ケネマーG&CCだ。昨年大会では、最終日に「66」をマークし、4打差を逆転優勝、ツアー13勝目を挙げた。自国のナショナルオープンのタイトルをかけたヨースト・ラウテンに地元の期待がかかる!