米男子ツアーとweb.comツアー（下部ツアー）の入れ替え戦である“web.comツアー・最終シリーズ"<第1戦>ホテルフィットネスチャンピオンシップが、現地時間12日にインディアナ州のシカモア・ヒルズGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。岩田寛は6アンダー66の好スコアをマークし、通算14アンダー4位タイに浮上して4日間を終えた。

　14位タイでこの日を迎えた岩田は、出だし1番からいきなり3連続バーディのロケットスタート。以降も7番パー3で深いラフからのアプローチをチップインさせるなど、要所要所の好プレーで3バーディを上積みし、ノーボギーの6アンダーで前半を折り返す。迎えた後半は10番のボギーを13番バーディで取り返すのみの静かな展開となり、18ホールを通じて7バーディ、1ボギーのラウンド。フェアウェイキープ率は85.71％と高い数字を残し、4日間の合計でも78.57％で5位タイ。4日間合計のバーディ数は25で単独3位と異国の地でも自らの力を証明してみせた。

　今大会の結果により、賞金4万4,000ドル（約530万円）を獲得。最終シリーズで賞金ランキング25位に入りレギュラーツアー昇格を決めた選手の賞金額は、昨年が3万6,000ドル、一昨年は3万3,000ドルだったことから来季レギュラーツアーのシード権はほぼ確定。今後は優勝出場順位を上げることが目標となる

　通算19アンダーで今大会を制したのはヘンリック・ノーランダー（スウェーデン）。新たなコースレコードとなる10アンダー「62」を叩き出し、6打差8位タイからの逆転勝利で来季シード権を確定させている。トップと3打差の2位タイは前日トップのドンファン（韓）とマイケル・トンプソン（米）の2人。4位タイには岩田とサム・サウンダース（米）の2人が並んだ。

　世界ランキング40位のアニルバン・ラヒリ（インド）は、4バーディ、3ボギーの1アンダー71と伸ばし切れず、ジェイミー・ラブマーク（米）らとともに通算13アンダー6位タイ。2009年の全米オープン覇者でレギュラーツアー3勝のルーカス・グローバー（米）は、通算7アンダー22位タイで今大会を終えている。

「<第2戦>スモールビジネスコネクションチャンピオンシップ」は1・2日目、最終日を生中継！スマホ・PC・タブレットでも視聴可能！

上位25名が翌シーズンのPGAツアーカードを手にすることができる、web.com Tour FINALS第2戦。カナダのアダム・ハドウィンが3日目から首位を譲らずに通算18アンダーで逃げ切った。アジア人初のメジャー王者であるY･E･ヤンでさえ、PGAツアーメンバーへの復帰を目指し下部ツアーに臨むほど層の厚いweb.comツアーは、レギュラーシーズンをPGAツアーでプレーした選手たちにとっても、決して格下相手の試合にはならないはずだ。

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