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史上最多3度目の年間王者に輝いたB.ランガー　アンカリング打法禁止も心配無用？

2015年9月14日（月）午前8:30

チャンピオンズツアーのシーズン最終戦「チャールズ・シュワブカップチャンピオンシップ」。通算14アンダーで並んだベルンハルト・ランガーとビリー・アンドレードによるプレーオフは、1ホール目でバーディを奪ったアンドレードに軍配が上がった。それでも、そのアンドレードが掲げたトロフィよりも重いタイトルを、ランガーは1シーズンかけてようやく手に入れた。

（写真提供:Getty Images）

最終戦のトロフィこそ逃したランガーだが、今季5度目の2位に入ったことにより賞レースで逆転。これまで三つ巴のタイトル争いを繰り広げてきたコリン・モンゴメリーとジェフ・マガートの2人を出し抜いて、2年連続3度目の年間王者＆4年連続7度目の賞金王に輝いた。3度目のチャールズ・シュワブカップ制覇、そして4年連続での賞金王はいずれもツアー初の快挙だ。

ベルンハルト・ランガー
「チャンピオンズツアーの選手は誰でも年間王者を目標としている。タイトル獲得は、メジャー優勝を含めシーズンを通じて安定したゴルフが出来たおかげだと思っている。1勝か2勝してもあとはサッパリという成績では、このトロフィは獲得出来ない。3度も年間王者になれて光栄だ」

（初の快挙となる4度目の年間王者が、来年の目標ですか？）
「3度目で初の快挙だろう？もちろん来年も年間王者が目標だが、再び長い1年になるだろうね。私よりも若いアンドレードを含め強敵が多いとはいえ、またタイトル獲得を狙っていくよ」

これでまた新たな偉業を成し遂げたランガーだが、来季からは「アンカリング打法禁止」という懸念材料も。アンカリング打法以外の打ち方で過去にメジャー2勝を挙げているものの、これまでと同じような活躍が出来るかには懐疑的な見方があるのも事実だ。これについて米国Golf Channel解説のノタ・ビゲイとライアン・バーの2人が対照的な意見を交わしている。

ライアン・バー
「ランガーのこれまでの経歴は素晴らしいものがあり、今回の年間王者3回達成と言うのもすごいですが、アンカリング打法で打っている理由は、違う打ち方よりも入るからだというのは明らかです。そうなるとこの先パットに苦しむことになるでしょうか？」

ノタ・ビゲイ
「アンカリング打法にする前にパットが入っていなかった選手は苦しむでしょうね。ランガーの場合、アンカリング打法以外の打ち方で2回もメジャーで優勝していますから他の打ち方でも大丈夫だと思える一定の理由があります。もしかしたら、今ほどの活躍は出来なくなるかもしれませんが、彼ほどショットがよければパッティングでトップクラスにならなくてもまだ期待はできます」

ライアン・バー
「しかし、アダム・スコットを例に挙げるとプロにデビューしたての頃はパターがとても上手かったのに、その後入らなくなり、アンカリング打法でメジャー制覇や世界No.1到達を達成。でも、今またパットが入らず、それがゴルフ全体に影響しています。なのにランガーは心配ないとおっしゃるんですか？」

ノタ・ビゲイ
「ランガーに関してはあまり心配していません。スコットのケースは、ランガーとは異なり、アンカリング打法以外でもパットが入ると言う自信に繋がるものがまだありません。ランガーはこれまで素晴らしい成績を残し、ショットもトップクラスです。スコットもショットは素晴らしいので、彼らはローリー・マキロイと同じように、なにもパットはトップクラスでなくても平均的であれば十分戦えます」

ライアン・バー
「それはどうでしょうか？アンカリング打法で打っていたのにはそれなりの理由があるはずで、そうでなければあの打ち方はしないはずです。チャンピオンズツアーでは特に多い打ち方ですから、2016年以降は上位に来る選手がまったく違ってくる可能性もあります」

ゴルフセントラル 11月9日号より

チャンピオンズツアー最終戦「チャールズ・シュワブカップチャンピオンシップ」は後日全ラウンド放送！大会初日は11月13日（金）午前7時?お届け！

チャンピオンズツアー最終戦。賞金ランク30位までのエリートフィールドが集う。例年、この大会で賞金王とチャールズ・シュワブ・カップ（ポイントレース）勝者が決定する予定だが、昨年はベルンハルト・ランガーが圧倒的なシーズンの末、今大会を残してダブルタイトルを確定させた。今年はツアールーキーのジェフ・マガートや、ツアー2年目コリン・モンゴメリーの活躍も光る、最終戦まで決着は縺れるだろう！

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