ツアーファイナル4戦の最終戦、ウェブドットコムツアーチャンピオンシップが現地時間4日に閉幕。岩田寛を含むツアーファイナルの賞金ランキング上位25名が確定し、ウェブドットコムツアー、レギュラーシーズンの賞金ランク上位25名を加えた来季PGA昇格の50人が出揃った。

昨季にこの入れ替え戦から上位ツアー昇格を決めたジャスティン・トーマス、トニー・フィナウらは今季の同ツアーで何度も上位に顔を出すなど活躍。昨季のツアーファイナル終了後にトーマス、フィナウのほか、アダム・ハドウィン、マックス・ホマ、ジェイソン・ゴアを期待の5人に選んでいた米国Golf Channel解説のトリップ・アイゼンハワーは「全体的に上出来」と今季の彼らを総括する。

「トーマスは今回、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの候補に挙がっていました。もし最終戦に進出していたら、新人賞の結果も違っていたかもしれません（年間最優秀新人賞はダニエル・バーガー）。ハドウィンはフェデックスカップ最終ランクで107位。シーズン終盤に追い上げたゴアは92位。43位につけたフィナウは今後大活躍するでしょう。ホマだけは予想が外れましたが、ポテンシャルは十分です」

来季の最優秀新人賞の行方も含め、気になるのは今回昇格を決めた50人の活躍。そのなかでも注目すべき選手は？トリップが50人の中からトップ5プレーヤーを選んでくれた。

トリップ・アイゼンハワー
「まず5位はパットン・キジーアです。彼はウェブドットコムツアーの獲得賞金ランクでベストシーズンを迎えました。パーオン率ではツアーで8位につけ、パッティングでは1位。その調子を維持出来れば、PGAツアーで長く活躍できるはずです」

「4位がジェイミー・ラブマークです。理由は、PGAツアーをすでに経験済みというのがひとつ。怪我に悩まされてきましたが、ようやく自分のゴルフを取り戻しつつあります。飛距離もあるので、ポテンシャルは十分ですし、過去の経験を糧に活躍するでしょう」

「3位はザ・プレジデンツカップのメンバー、アニルバン・ラヒリ。彼の大きなアドバンテージは世界ランクです。現在39位につけているため、来季は4つのWGCイベントに出られます。WGCは賞金額も大きく予選カットがないため、懐にもPGAツアーのステータスにも心強い。さらに世界ランク50位以内を維持出来れば、4大メジャーとプレーヤーズにも出場可能と、PGAツアーのシード権も獲得している彼はとても有利な立ち位置につけています」

「2位は私の大のお気に入り、スマイリー・カウフマンです。ロングヒッターで、ウェブドットコムツアーでは飛距離で6位。平均315ヤードですが、加えてパッティングでも7位につけています。そのおかげでバーディーの数でも2位という成績。パーオン率は向上の余地があり、気分の浮き沈みも多少ありますが、これから克服できるでしょう」

「そして1位はエミリアーノ・グリッロです。その理由はシーズン序盤のプエルトリコにまで遡ります。優勝のかかった80センチのパットを外し、プレーオフの末に敗れました。ファイナルズに参戦したのもそれが原因。あとはほぼ毎週、安定したプレーを続けています。彼はきれいなスイングの持ち主で、球筋も良くラヒリと同じアドバンテージがあります。現在世界ランク95位ですが、今年の秋からのトーナメントで良い成績を収め、トップ50に食い込めれば、ビッグイベントにも出場出来ます」

10月5日放送 ゴルフセントラルより

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