ソルハイムカップ史上最大の逆転劇! J.インクスター率いる米国選抜が総力戦で3大会ぶりトロフィ奪還!
2015年9月26日(土)午後5:11
2年に1度行われる女子ゴルフの欧米選抜対抗戦、ソルハイムカップが現地時間20日、ドイツのレオンロットゴルフクラブを舞台に順延となっていた2日目と最終日の競技を終了。米国選抜が14.5ポイント対13.5ポイントで欧州選抜を下し、3大会ぶりとなる優勝を果たした。
順延となっていたフォーボール3試合を終えた時点で、欧州選抜が10ポイント対6ポイントと大きなリードを保持し、3連覇に向けてカウントダウンが始まるかと思われたシングルスマッチで大逆転劇が起こった。第1試合のレクシー・トンプソン(米)とカルロタ・シガンダ(スペイン)の戦いは引き分けに終わり両者0.5ポイントを分け合ったが、欧州選抜は第3試合のカリーン・イシャー(仏)、第4試合のメリッサ・レイド(英)が勝利し、さらにリードを広げる展開となった。
しかし、迎えた第5試合。欧州選抜が0.5ポイントでも獲得すれば3連覇が決まる状況で迎えたゲリナ・ピラー(米)とキャロライン・マッソン(独)のマッチでは、ピラーが1アップで迎えた最終18番ホールで、外せば欧州選抜の優勝が決まるパーパットを見事に沈めてこの戦いに勝利する。
土壇場で息を吹き返した米国選抜は、クリスティー・カー(米)が今大会4勝0敗と絶好調だったチャーリー・ハル(英)を相手に4番の時点で3ダウンの状況から8ホール中6ホールを制して逆転。3アンド2でマッチに勝利すると、リゼット・サラス(米)、アンジェラ・スタンフォード(米)、ミッシェル・ウィー(米)、ポーラ・クリーマー(米)も勝ち星を重ねて、怒涛の5連勝を達成。ソルハイムカップ史上最大となる、最終日のシングルスで4ポイント差をひっくり返す奇跡の逆転劇で、ホームで惨敗を喫した前回大会のリベンジを果たした。
トロフィ奪還が至上命題の中、キャプテンを務めたジュリー・インクスターは「12人の娘たちとの旅を終えて、今は信じられない気持ちだ」と大逆転に興奮冷めやらぬ様子。「決してあきらめることはなかった。品格を持って最後まで戦うことが出来た。そして、強い気持ちと熱い心を胸に秘めて戦った」ことが史上最大のカムバックにつながったと話している。
インクスターは最終的にどの選手も5マッチすべてに出場させることはせずに戦い抜いた。(欧州選抜はハルが5試合に出場)まさに総力戦、12人全員の力でトロフィを獲得した結果については「自分たちのスタイルに間違いがないとは思わないが、各自がやるべきことをしっかりと行った結果だ」と選手たちを称えている。
激闘の「ソルハイムカップ」は再放送で!スマホ、タブレットからも視聴可能!
(写真提供:Getty Images)