日没サスペンデッドとなった全英オープン3日目、松山英樹が14番までに8バーディ、2ボギーと6つスコアを伸ばす猛チャージで日本中を湧かせたが、松山と同じ東北福祉大出身で、大会前には一緒に練習ラウンドを行っていた岩田寛、富村真治らも健闘を見せた。

初日7オーバーの岩田寛は4番でバーディを奪うと続く5番ではイーグル、6番でもバーディを奪いスコアを伸ばし通算5オーバーまで巻き返した。暫定129位と残念ながら予選通過は難しいが、第2ラウンドは初日より9打も少ない「70」という好プレーを見せてくれた。

海外メジャー初出場となった富村は大会前に「海外の試合に出る事が夢でだったので、セントアンドリュースは想像もつかない舞台ですが、行くからには4日間戦って、何か技を盗めればと思っています。」と豊富を語っていた。

緊張の大会初日は1オーバーでスコアをまとめた富村。予選通過のかかる第2ラウンドは2番でボギーと嫌な立ち上がりに。続く3番ホールでバーディを奪いスコアを戻すと、5番パー5でアクシデントが・・・

5番は570Yのパー5で初日は18ホール中2番目に平均スコアが良いホール。最低でもバーディ、あわよくばイーグルを狙いたいホール。リンクス特有の強風が吹く中、2オンを狙った富村のセカンドショットは風に流されて大きく右へ。

バーディは難しいかと思われたが、幸いにもギャラリーの足に当たりコースから大きく外れることなくグリーン手前の右ラフで止まった。ライも良く、ここから3オン1パットで見事バーディ。良い流れのまま9番ホールでもバーディを奪い一時は1アンダーまで伸ばす。後半は3つスコアを落としてしまったが、15番を終えて通算2オーバーの98位タイ。

このボールが当たったギャラリー、実は地元エジンバラ出身の世界的に有名なラグビー選手のスコット・ヘイスティング氏。このあと、ヘイスティング氏は大きな声援を富村選手へ送ってました。

沖縄県那覇の出身でゴルフの名門興南高校から東北福祉大へと進んだ。アマチュア時代から頭角を現し、将来を嘱望される選手の一人だった富村。プロ転向後は思うような成績が残せない苦しいシーズンが続いていたが、「昨年シード権が取れず、今年はアドレスからグリップなど全てのスイングを変えたら飛距離が伸びた。」と話すように今シーズンはホストプロとして出場したミズノオープンで3位タイに入り、全英への切符を手にした。

通算2オーバーは松山を除く日本ツアー参戦組の中では藤田寛之と並んでトップ。予選通過は厳しい状況にあるが、心機一転気持ちを新たに掴んだビッグチャンス。残り3ホールのプレーに期待したい。

第2ラウンドの未消化ホールは7/18（土）現地午前7時（日本時間午後3時）に再開予定。

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