多くの注目ポイントが存在する今年の全米プロゴルフ選手権。ピート・ダイ設計の難関コース、ローリー・マキロイの復帰、タイガー・ウッズの復活など挙げていけばキリがないが、一番の注目はジョーダン・スピースと言っても過言ではない。

スピースは今大会で優勝を果たせば、マキロイが単独2位にならない限り世界ランキングNo.1浮上する。そして、それに応えるかのように予選ラウンドのペアリングもディフェンディング・チャンピオンのマキロイ、全英オープン覇者のザック・ジョンソンとチャンピオンが集う豪華なものとなった。最注目組でマキロイとの直接対決に挑むスピースが記者会見に出席した。

（コースの印象は？）

「とても素晴らしい。先週の日曜と月曜日にラウンドした時は強風が吹く厳しいコンディションなかでプレーした。今週、戻ってきてからは穏やかなコンディションでちょっと意外だったが、コース自体は完璧なコンディションになっている。風が弱い時はバーディを狙えるホールも多くあるが、明日は風が強い予報だから厳しいスタートになるだろう。荒地も含めてバンカーが数多くあり、全英オープンをプレーするような心づもりが必要になる」

（難しいライからのショットを練習していたが、何を想定している？）

「グリーン周りの難しいライを細かくチェックした。グリーン周辺のラフにはグリーン芝とフェスキュー芝が混在しているので、用心しないといけない。風が強まると思った所に打てず、そういった所からのショットにも備えないといけない。このコースでは難しいライやバウンドに、メンタル面でも備える必要がある。状況によってショットを打ち分ける臨機応変さが大事になる」

スピースは、過去にベン・ホーガン、タイガーのみが達成している同一シーズンメジャー3勝を達成するチャンスを手にしている。全米プロゴルフ選手権は過去2戦でいずれも予選落ちと結果を残せていないが、世界トップクラスの選手となった今、どのようなプレーを見せるだろうか。

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今季メジャー最終戦。プロのみが出場出来る、プロNo.1決定戦だ。今年のホストは、2010年の開催地ウィッスリング ストレイツ。「数える人によって数が変わる」とも言われるほどの大量のバンカー群は、通常プレーに影響するバンカーはそれほど多くないが、プレーヤーに与えるプレッシャーは大きいはず。ミシガン湖に併設されたリンクススタイルコースを制するのは、PGAツアーメンバーか、それとも欧州ツアー勢優位か。

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